テーマ:「六爻占術2001.12─テキストの抜粋から」
書き込み期間:2001/12/15〜2001/12/27
要旨:
 トラさんからテキスト第二巻の一部が届いたので読んでみました。天気と地震に関する記述です。
特に地震の占いでは、驚くことに発生日時はもちろん、マグニチュードの数値まで当てる方法があるのです。しかも事前に占った結果は全て当たったのでした。
目次
○トラさんのテキストの抜粋
○テキスト第二巻の抜粋1
○テキスト第二巻の抜粋2
○テキスト第二巻の抜粋3
○テキスト第二巻の抜粋4
○テキスト第二巻の抜粋5
○テキスト第二巻の抜粋6
○テキスト第二巻の抜粋7
○地震占いの新突破
○テキスト第二巻の抜粋8
○テキスト第二巻の抜粋9
トラさんのテキストの抜粋

六爻占術の歴史とその変遷
 
  六爻占術は周易から生じた多くの占法のひとつで、独自の体系をもち、理論的にもっとも完備されたものです。中国では的中率の高い占法として世の中に大きな影響を及ぼし、易者に好まれました。そのため代々の易者は心血を注いで、今に伝えてきています。
  その源を求めれば、2000年前の漢代の京房易にさかのぼれます。京房は漢代の有名な易学者で、周易を基にして、陰陽五行や干支などを八卦と巧みに組み合わせ、十二支の相生相剋の関係によって六親(後述)の観念を八卦に取りこみ、京房易を作りました。六爻占法は、京房易とは切っても切れない淵源関係にあるといえますが、いまの六爻占術はすでに昔の京房易からずいぶん大きく変化をしているといえます。
  この占法は干支を八卦に入れて使われたので、漢代には納甲筮法と呼ばれていました。しかし、周易の爻辞判断法から改良されたものなので、八卦に干支を組み立てても独立できず、物事の吉凶を判断するとき、爻辞を参考にしていました。
  その後の両晋という時代になり、納甲筮法が不充分なものだと分かってきました。道教や他の占術の影響を受け、今からみればあまり当たらない補助星の神がたくさん使われるようになり、かえって混乱をきたしました。
  800年前の宋代の終わりころになると、麻衣道人と署名した「火珠林」という本が世に広まり、それまでは秘伝だったこの占法の存在が、初めて庶民たちに知られたのです。それゆえ、火珠林占法とも呼ばれるようになりました。しかし今の六爻占術と比べるとまだ一定の差があり、六爻占術にとってとても重要な月破や六神(後述)などを使うことを知らなかったのです。
  明代から清代にかけて、六爻占法は新しい一歩を踏み出しました。多くの著作と占いの名人が現れ、この分野において著しい発展のときを迎えたのです。明代の宰相という高官まで務めた劉伯温が「黄金策」といった本を著し、新しい理論を構築して、それまでに使われた神を否定し、独自の観点を確立しました。とくに本の始めに書かれた"千金賦"といった占いの根本が、最高水準に達したものだと理解され、後世に大きな影響を与えました。「断易全書」、「海底眼」、「易冒」、「易林補遺」、「卜筮正宗」、「増刪卜易」、「易隠」などの名著が次からつぎに現れて、占いの全盛期に至ったのです。
  しかし本は本として、占いの華の部分は口伝として民間に隠れてしまいました。
  わたしがこれから述べるこの本の内容は、古代の著作を研究したうえに、口伝の部分も採りいれていますので、実用性の高いものです。多くの部分はわたしが実践中に発見したもので、普通の占い師からは得られません。
  学問は果てしないもので、歴史の歩みに合わせて、占いも今の時代にふさわしく発展させなければなりません。もちろんわたしも高次元の占い方を編みだしましたが、それは普通のレベルではなかなか理解されないものです。
  この本は、六爻占術の入門編として誰もが理解しやすいように筆を入れました。本のとおりに実践すれば、物事の吉凶はもちろん、物事の発生から詳しい発展の状況までも自分で判断できるようになります。

テキスト第二巻の抜粋1

はじめに

 入門書としての『驚くほどの的中率を誇る六爻占術』という本には、私はすでに六爻占術の基本的な方法や生活中によく触れられた諸事項の吉凶、および発生期の判断などについて詳しく述べましたが、占われる事物をごく細かいところまで見事に指摘しようとするには、またまた勉強する必要があり、占いの水準をもっと高めていかなければなりません。
 宇宙のすべてが六爻の知恵に含まれており、易に関する学問は果てしないものですが、一人前の優れた占い師としては生きる限り、あらゆる難題に負けないで、絶えず勉強し、そして実践を通じて自分と他人の人生に触れられたさまざまな謎を解明しながら、先知者としての快感を楽しんで、占いの最高の境界を目指して仙人的な道に沿って進んで行きたくないでしょうか。
 本書には六爻占術の愛好家をいっそう高次元の世界に導いていくために六爻占術の深層的な理論を詳しく説明して、六爻占術を広範囲に生かさせるねらいで筆を執りました。

テキスト第二巻の抜粋2

第一章 天気占いの秘密

 科学技術と違って占いは物理や化学のように実験室で証明できないものですが、自ら占いの研究と実際の応用に投身しないで、易占いを迷信のたぐいに結論付けてしまうのは真面目さに欠けた態度です。
 六爻占術で天気の変化を予測してその結果を百発百中に保証できませんが、ぜんぜんあてにならないものでもありません。
 それでは、現代的技術の手段を使った気象庁からの天気予報の結果はどうでしょうか、外れる場合もあるでしょう。(たとえば、新聞に載った記事のように2001年12月上旬、翌日の雪の降る予報が出来なかっので、気象局の長官が市民に謝ったとのこと)気象庁からの予報は一人ではできない仕事です。
 天気の行く手を予知するには気象衛星を使って気流の動きや気温の差などをよく観察し、例年のデータを参考にして始めて結論が出てくるらしいです。
 しかし、六爻占術では一人だけで天気の予知ができるし、何百キロか、何千キロも離れたところの当日の天気状況を三枚のコインで二、三分間も足らないうちに部屋を出ずに、解析を通じて知ることができるばかりでなく、数日後、ないし数ヵ月後の任意の一日の天気の様子もあらかじめに判断できるのは不思議に思わずにいれられません。

テキスト第二巻の抜粋3

六爻占術はなぜ天気占いに当たるか

 六爻占術で天気の実況に当てられるのは絶対に偶然なことではありません。
 定義の正しさを実践で証明された六爻占術の情報源となる六親には宇宙に存在しているそれぞれの事物とぴったり対応した意味が含まれているのです。
 では、六爻占術を天気予報に生かせば、六親が何の意味に対応するのか、なぜそのような意味に対応するのか、述べさせてもらいましょう。
 易の考えから見れば、宇宙の形成は無極(混沌たる世界)から太極(宇宙が極限にいたって陰陽が分ろうとする世界)へ、太極から両義(陰陽のある世界)へと変わってきたのです。陽的なものは天となり、陰的なものは地となりました。
 乾には天と父、坤には地と母の意味を持っているのは第一冊『驚くほどの的中率を誇る六爻占術』を読んだ方にとって、思い出せば記憶の中から浮かんでくるでしょう。
 ですから、六爻占術には父母で天地の意味を表わすのです。
 では、なぜ父母に雨の意味も持っているか、それは雨の形成と深いかかわりがあるのです。
 科学的な解釈で見れば、水蒸気が地面から空へ立ち上がって雲となり、冷たい空気に遇うと、だんだん大きな水玉となり、そして雨になって降ってきます。しかし、六爻占術で解釈すれば、雨は陰陽の交換で形成されたのです。
 つまり地面の陰的なものは陽的な空へ流れていって陽的なものと一体となり、雨になったのです。ですから、父母に雨の意味を持つようになりました。
 ほかの六親に持ったそれぞれの意味はどんな理屈から取り入れたのか、それは六親の間の生剋関係から類推されたのです。
(中略)
古代の陰陽師たちがこのようにして六親の間の相生相尅関係から六親にいろいろな意味を賦与して、占いを使って天気予報に挑んで、先知の願いがかなったのです。

テキスト第二巻の抜粋4

  
天気占いの実例から見とれる六爻占術のニュアンス

 お店の開業の日や結婚式の日などにお祝いに来るお客さんがたくさんいるでしょう。
 しかし、大雨の降る日になれば、困るので、吉日と考えられる日を選ぶほか、誰でもまたいいお天気がほしいと思います。
 普通このような吉日を定めるには少なくとも半月早めて行われるが、吉日の同時に雨のない日を選定したければ、科学手段で行われる天気予報に任せるのは不可能です。なぜかというと、天気予報が前もって二三日間しか正しく予報できません。もう少し先に行くと外れる確率が増えてきます。
 こういう場合、占いで、吉日の天気の様子を予測するのは重要なことになります。
 これは占いとしての自慢の働きです。
 天気占いはこのような役割があるほか、また六爻占術の微妙なニュアンスを理解して、占いの技を高めるにも絶好な練習手段です。
 次のようないくつかの例を見てみましょう。
(以下、例題が始まります。)

テキスト第二巻の抜粋5

金が空亡にあれば鳴る

 古文書には金空即鳴という言葉があります。私が民間の占い師との交流によれば、普通の占い師は活用はもちろん、その意味も理解できていません。
 実際これは古代の人が空亡を生かした経験のまとめです。
 空亡といえば事象の吉凶と応期に深くかかわっています。が、六爻占術の高級的部分に行くと、豊かな情報源ともなります。
 空亡の活用は第三冊の本に詳しく書くつもりですが、ここでは天気占いの例を通して、空亡の活用に対する初歩的認識を一応持ちましょう。
(以下、例題が始まります。)
(前略)
 それに官鬼が空亡になって父母を生じる力も弱いです。
 こう分析すれば、雨が降るはずはありません。
 でも前にすでに言いましたが、爻の動きが情報の脈動です。
 ここは官鬼が空亡になっています。
 金が空亡にあれば鳴る(金空即鳴)という古文書にある言葉が脳裏に浮かんできて、これは雷の現象によく似ているかなと思います。
 でもこれだけによって雷と判断すれば、理由が不十分です。また卦の中から雷の情報を探し出さなければなりません。
 まず官鬼に雷の意味を持っています。空亡の金が当てはめられると、雷の情報がもっと強まります。
 そのほか卦が反吟になっています。反吟には唸りの情報があり、翌日に雷が鳴るに違いありません。
…夜にテレビの天気予報を聞いたら、翌日は晴れとのこと。あ、自分の判断は間違えたなと思いました。
 翌日の午前中は晴れで、うす雲しかなかったのです。
 しかし、午後は申の刻になると、空に濃い雲が集まってきて、雨模様の気配です。雲のかなたから雷の音が響いてきます。が、雨は一滴も降りませんでした。
 酉の刻になったら、濃い雲が晴れるようになり、また青空に戻りました。そのとき、ほんとうに六爻占術の不思議さに驚きました。

テキスト第二巻の抜粋6

第二章地震占い

 地震は恐怖感のある災害の一つと思われています。
 人類はその被害を避けるため、地震の予知の方法をずっと昔から探してきました。
 中国では二千年前の後漢に張衡という人は遠くに起こった地震を知らせる地動儀と呼ばれた機械を発明したが、地震を前もって知ることが出来ませんでした。
 今になって大勢の科学者もいろんな手段を取って地震予知の研究に工夫を凝らしています。時には地震の予知にも成功しているが、それより外れるほうが多かったのです。
 それでは、生活中のいろんな出来事への予知能力があると証明された六爻占術はどうでしょうか。
 出来ると私は断言しています。
 日本は断層帯に位して地震活動がとても活発な国で、ほかの地域よりもっと地震予知が必要とされています。ですから、六爻占術は重い責任を負って地震占いを重大な課題としています。
 私はここ数年以来すでに地震予測の多くの例に成功しているが、もっと正確的に予測できるまで研究を続けなければなりません。
 ここで一応私の今までの研究成果を書き出して、そのうち皆さんも一緒にこの研究陣に参加してもらえばと思います。
 皆さんに地震占いをよく理解するため、次に例を挙げましょう。
【例(1)】私が付き合っている友達の中に気功の修練をして予感が強くなった人が何人かいます。料理屋で仕事をしている李さんがその中の一人です。地震が起こる直前に虫の知らせか李さんは天目のほうがいつも振動することがありました。
 1996年5月24日に李さんから電話をかけてくれました。
 天目のところに振動があって、どこかに地震が起こるような気がするとのことでした。
 しかし、かれは天目の振動から近いうちに地震が起こることがわかるが、具体的な方向や時間をはっきり指摘することが出来なかったのです。
 ですから、六爻占術でそれを確認しました。
 すると私はコインを振って、一ヶ月以内に中国とその周辺に地震が起こるかという卦を得ました(山西省で占った)。
 卦に官鬼寅木が発動したので、地震があります。それに内卦が反吟で、連発地震が起こります。
地震の方位:地天泰が坤宮に属して、坤は西南で西南に地震があります。外卦は坤で、大地や広い土地の意味があり、内卦は乾で、天や高いところの意味があり、高原へのビジョンが脳裏に浮かんできます。山西省の西南に高原といえばチベット高原になります。そうすれば、チベットあたりに地震が起こるでしょう。
マグニチュード:具体的に計算すれば、卦宮数8+方位の卦数7=15となります。二分に割って、15÷2=7.5となって、マグニチュードは7.5です。
または方位を代表とした兄弟丑土などによって計算します。兄弟丑土には癸丑を配置されました。そうすると、癸の範囲先天数5+丑の範囲先天数8+地震情報の爻位数2=15となります。二分に割って、15÷2=7.5となって、マグニチュードは7.5です。
地震の発生期:地震情報の爻は官鬼寅木です。しかし、原神としての妻財子水は空亡で、空亡が解かれるときに起こる可能性があるが、妻財亥水は月破で、おもに月破が解かれる来月(6月5日〜7月5日)に起こるでしょう。
(これがすべて当たったのです。)

テキスト第二巻の抜粋7

古典に記述された地震占い

 六爻占術で地震を予知する方法は六百年前の明朝の宰相であった劉伯温氏が書かれた『黄金策』と名づけられた本にしか述べてありませんでした。
 地震占いに関した内容が『黄金策の天災章』にこう書かれました。
「坤は地震で、刑を帯びれば、懐仁に二箇所の崩れがある。」そして、解釈文には「とう蛇が官鬼と坤宮に動けば地震を起こし、金に逢えば音が響き、刑を帯びれば、崩れてしまう。」とこれぐらいだけで、例を挙げなかったのです。わかりやすく日本語に直せば、「坤は地震を表わす卦で、三刑に逢えば懐仁というところに起こったことと同じように地震で二箇所が崩れてしまいます。
 もしとう蛇と官鬼が坤宮に発動すれば地震が起こります。動爻は金であれば、地震が起こったとき音が響き、三刑に逢えば地面が断裂してしまいます。」と
 私の研究と実践によれば、これは一定の理屈があるが、まだまだ不十分です。『黄金策』に記述した地震占いは地震予知を狙っての占いではありません。
 それは天災を占うとき、いろいろな災害を区別しようとするため考え出された地震に関する情報です。
 なぜなら、坤は大地を意味して官鬼は災難のしるしで、とう蛇は驚くほどの変異ですから、卦に現れたこれらの情報を総合的に分析して地震の気配に理解されたのでしょう。
 もしわざわざ地震を狙って占えば、六十四卦の中にどの卦からも地震の情報が出る可能になり、坤宮に限らないと思います。

地震占いの新突破

 ご周知のようにわれわれの人類が棲息している地球の内部はものすごく熱い液状の世界です。地球内部の溶岩がしきりに活動していることと地球が自転しているため、地球表面の運動を起こさせて、ついに地震と火山噴火をもたらしました。六爻占術の六神にとう蛇は土の属性を持っているほか同時に恐怖、びっくり、変異などの意味を持ち、卦にとう蛇の配置された爻が発動すれば、恐怖感を持たせる地震の情報になるでしょう。
 ですから、とう蛇が地震のしるしの一つです。そして官鬼は災難や災害などを意味して、官鬼の発動も地震のしるしの一つになります。
 このほか、私の研究と実践によれば、父母と勾陳も地震を判断する情報のしるしです。
 地震占いの秘密を解明するため、私はたくさんの占い関係の古文書を読んで地震の例を調べたりしました。そしてある日二冊の本から引越し占いと年運占いをするつもりで、偶然に地震に遭遇した二つの古代例を得ました。
 わざわざ地震を占った例ではなかったが、この二つの例から私はやっと地震占いの秘訣を悟ったのです。

テキスト第二巻の抜粋8

【例(7)】1997年3月20日、近いうちに日本は地震があるかと占いました。
[判断] 日本の地震情報を目指してコインを振ったので、方位の判断は日本の中部地方を中心として展開するべきです。主卦が坤宮にあって、坤は西南に対応して、日本の西南に地震があります。もう一つの地震情報の爻である官鬼卯木に玄武を配置されました。
 そうすると、地震が水域に近いところに起こるでしょう。地震情報の爻が二つあったので、震動は一回で済まないです。
マグニチュード:卦宮数8+方位の卦数8=16となります。三分に割って、16÷3≒5.3となって、マグニチュードは6.3です。
または、卦宮数8+方位の卦数8+地震情報の爻位数5=21となります。四分に割って、21÷4≒5.3となって、マグニチュードは5.3です。
または、卦宮数8+方位の卦数8+二つの地震情報の爻位数の総和(5+3)=24となります。四分に割って、24÷5=4.8となって、マグニチュードは4.9です。
地震の発生期:卯の日に判定されるので、そうすると、3月26が地震の発生日と考えられます。卦に兄弟丑土が発動しています。兄弟丑土が発動したら、地震情報の爻である妻財が剋を受けて制御されます。だが、丑土が月と暗動した官鬼卯木に剋されて、妻財を剋する力が減ります。でも丑土が空亡で、月と官鬼卯木からの剋を受けずに抵抗するが、空亡が解かれる乙丑と丁丑になれば、妻財への剋の力が減るでしょう。ですから、3月24日と4月5日も地震の発生する可能の日になります。
 実際には、鹿児島は3月26日にマグニチュード6.3の地震、4月3日にマグニチュード5.5の地震、4月5日にマグU?ニチュード4.9の地震が起こりました。
【例(8)】2000年の秋、私は森田さんと一緒に超能力の考察をして、10月16日は西安に滞在しました。そのとき、現地の超能力者に2001年日本に地震があるかどうかと予測してもらったが、ほとんどの人は超能力では無理だと答えました。
 地震予測なら私はもう何年かにわたって、六爻占術での地震占いの研究を続けてきました。そのとき、地震の話題になっていた時空だから、コインで地震情報を取れば、確率が高いので、隣の部屋へ行ってコインを振って、判断した結果を森田さんに告げました。が、まだコイン占いにぜんぜん触れていなかった森田さんは予測の結果を無視にしたような気がしました。しかし、私は自分の予測した結果を確信していました。
 2001年はもうすぐ終わり、2002年を迎えようとしてきました。
 今まで日本に起こった地震から見れば、西安で予測した結果に大体合っていました。その結果は次のようです。
[判断] 卦に官鬼亥水と妻財酉金が発動してとう蛇を配置された子孫丑土が暗動して、地震の情報が三つの爻から出ました。2001年日本に地震があるに違いなく、しかも一箇所に限りません。
地震の方位:これは日本の地震を目指して占ったので、日本の中部を中心として展開します。
(1)まず酉金が発動して父母卯木を剋します。酉は西に対応して、西に地震があるでしょう。
(2)東に対応した卯木が剋されて東にも地震の起こる可能性があります。でも日は卯木の墓で、父母が入墓しています。父母が墓に入ると、保護されて、酉金からの剋を避けることができて、東に起こる可能性が低くなります。
(3)亥水が発動して巳火を剋して、ちょっとみに巳と対応した東南にも地震がある結果になるが、亥水が墓と回頭剋に変わって、巳火を剋することができなくなり、東南に地震の起こる可能性が低いです。
(4)蛇を配置された丑土が暗動して、丑は土で、中部や東北に対応しています。東北に地震があります。
(5)離為火は離宮にあり、南と対応しています。南にも地震があります。具体的な地名を指摘すれば、地震情報爻の妻財には金の五行が配置されて、金は石や岩の意味を持って、そして外卦が艮に変わって、艮に手の意味を持って、二つの意味を一つにあわせれば、岩手が出ます。
 岩手もちょうど東北にあって、岩手県に地震が起こるでしょう。もう一つは亥水が水で、海域や水域に地震があると解釈できます。主卦が六冲卦で、南にある沖縄のビジョンが脳裏に浮かんできます。ですから、沖縄にも地震があるでしょう。
マグニチュード:東北の地震――卦宮数3+地震方位の卦数7+方位の爻位数2=12となります。二分に割って、12÷2=6となって、マグニチュードは6です。
または、方位爻の子孫丑土で計算します。丑土に己丑を配置されて、己の範囲先天数9+丑の範囲先天数8+爻位数2=19となります。3分に割って、19÷3≒6.3となってマグニチュードは6.3です。西の地震――卦宮数3+地震方位の卦数2=5となります。
または、方位の爻から計算します。妻財酉金には己酉を配置されて、己の範囲先天酉の範囲先天数6+爻位数19となります。三分に割って、19÷3≒6.3となります。西のマグニチュードは5か、または6.3です。南の地震――卦宮数3+方位数3+三つの地震情報の爻位数の総和(2+3+4)=15となります。二分に割って、15÷2=7.5となって、マグニチュードは7.5です。
地震の発生期:一年中の地震を判断するから、月だけを指摘すれば十分です。地震の発生する可能になる月――地震情報爻の亥水が発動して、亥月(西暦11月)に起こる可能性が高いです。丑土が暗動して、亥水を剋するので、丑と相合する子月に起こる可能性も高いです。西暦から見れば、2001年は2001年1月1日から2001年12月31日までです。しかし、六爻占術においては年の始まりは立春からです。もし西暦の一年に従うと、一年中は二つの時間段に子月が出ます。1月1日〜1月4日は庚辰年の子月、12月7日〜12月31日は辛巳年の子月となります。ですから、この二つの時間段にみな起こる可能性があります。もう一つは卦に大地を意味した父母が酉金に剋されるが、卯木が空亡で、空亡が解かれる卯月にも起こる可能性があります。西暦に直せば、3月に当たります。
…新潟は2001年4日(庚辰年戊子丁卯日)にマグニチュード5.3の地震、広島あたりは3月24日(卯月丙戌日)にマグニチュード6.4の地震、3月26日(卯月戊子日)にマグニチュード5.2の地震、岩手県に12月2日(亥月己亥日)にマグニチュード6.3の地震、鹿児島の奄美諸島付近は12月20日(子月丁巳日)にマグニチュード4.3の地震、沖縄県南部の海域は12月18日(子月乙卯日)にマグニチュード7.3、12月21日(子月戊午日)にマグニチュード4.3の地震が起こりました。

テキスト第二巻の抜粋9

古文書への挑戦

 古文書の原文を直訳すると、「今年の秋に災いがある。寅木という動爻が月に臨み、進神となって世爻を剋する。いま、木が盛んで栄えを貪り、剋してくれない。が、六七月(これは旧暦で、西暦の7、8月にあたる)なら、衰えて墓が来ると、土木からの災いを防ぐこと。避けられるかと彼は訊いた。我は外出して避けることが出来るよと答えた。そしてどの方向へ行けば吉かと彼からまた質問された。我は次のように答えた。目下なら西方へ行ったほうがいい、六七月なら東方へ行けば吉だ。なぜなら、六七月には木が衰えて、かえって東へ行ったほうが吉だ。この人は出かけずにしたが、七月七日に不吉な夢を見て、翌日に起きて、すぐ東へ避難に出かけした。二十八日地震が起こり、家屋が倒壊して犠牲者を何人か出したが、彼だけが地震からの被害を避けたのだった」
解読案内:これは年運を占ったので、安否が一番大事なことです。そうすると、世爻を用神とします。結局、地震が起こったが、占いで助かりました。
私はこの例から勾陳が地震情報のしるしであるということを悟ったのです。

書き込み期間:2001/12/15〜2001/12/27