テーマ:「六爻占術2003.02」
書き込み期間:2003/02/01〜2003/02/28
要旨:
六爻占術と天体との関係で、ある疑問に突き当たりました。12年の公転周期を持つ木星が十二支と関わりがあるのかということと、なぜ月は六爻占術の吉凶に影響しないのかということです。
12年周期と言えば、E−スポと呼ばれる電波がよく飛ぶ周期も、オーロラの周期も、神坂さんが研究しているエネルギー圧の周期も、およそ12年です。
木星は太陽の放射線を引き出すことによって地球に影響を与えている、そして月は小さいがために太陽に影響を及ぼすことが出来ない、というのが私の仮説です。
生剋関係とは何かについて考えていた時は、半導体やアンテナがヒントになりました。
生剋関係とは、エネルギーや情報の流れの方向性ではないかということ、十二支もアンテナと同様に指向性の角度を持っているのではないかという気付きを得ました。
私が六爻占術の勉強を続けていく過程では、何度も挫折を経験しました。
まず、問題ごとに適用するルールが毎回異なるというところでした。しかし、毎日宿題を続けているうちに、何を捨てて何を拾うかという情報の見極めが少しずつ判るようになってきました。
次に、計算用のパソコンソフトを作ったにも関わらず、トラさんの手計算に追いつかないということでした。そうして、私も手計算と暗記に挑戦するようになりました。
トラさんは「ちゃんとした判断が出来るまでには三年かかります。」と言いましたが、そのことが本当によく解りました。
船井総研直感力研究会に講師として参加しました。その直前の2月10日という日に忘れられない出来事が起きたのです。
事前に占った年運によれば、この日は最悪の日になるはずでした。ところが、運命の変更を試みた結果、予期しない展開になりました。講演会の参加者の中に神田昌典氏がいることが分かり、奇遇にも出会いが生じたのです。
そして講演会当日、私は神田さんの本を何冊も読んだことと、その本の内容も交えて話をすることになりました。
私の部では、六爻占術をビジネスで使えば、広告の効果など本来なら試してみるまで判らない情報を事前に知って、リスクと資金の無駄を減らすことが出来ると話しました。
すると、講演後に六爻占術のテキストを買い求める人が殺到したのでした。
六爻占術をやって驚いた事のもう一つは、資料有料請求が吉と出たことです。しかも、私が最初に設定した価格を遥かに上回る額が吉と出たのです。
これは全く常識に反しますし、神田さんの本にも「資料無料請求」と書いてあります。しかし実際に調べてみた結果、無料の資料が付くほど買う確率が下がっていたことが判明し、コインの正しさが実証されました。
私も経営者として金儲けをしていますが、それをやっている中でも「私は誰?何のために生きるの?」という疑問が頭から離れることがありません。ビジネスで成功するだけで満足することが出来ないのです。
どうしてその問いを持ち続けていられるのかと考えると、その原因は孤独感にあるような気がします。
三歳の頃に体脱をした時も、講演会の合間の時も、ずっと何度となく深い孤独感に襲われては、その問いを繰り返しています。
目次
○なぜ木星か、なぜ月ではないか
○生剋関係とは何か
○アンテナの指向性と十二支
○なぜ惑星は回転するのか
○神坂さんよりのファックス
○想像を絶する
○私の挫折
○絶対にあり得ない行動
○ユングとシンクロニシティ
○快の基準
○なぜ捜し物が出ないのか
○船井総研直感力研究会・・・私の講演が始まるまで
○船井総研直感力研究会・・・神坂さんの講演の部
○船井総研直感力研究会・・・私の講演の部
○船井総研直感力研究会・・・私の講演の部が終わって
○不運
○直感力研究会の報告・・船井さんの話
○直感力研究会・・船井さんが最後に言った一言
○直感力研究会・・その全体的感想
○資料有料請求は正しかった
○直感力研究会の余波
○神坂さんに送ったファックス
○人は何のために生きるのか
○私は誰?何のために生きるの?
なぜ木星か、なぜ月ではないか

 天体を観測すると、12という周期にぶつかるものがあります。
 木星の公転周期です。木星は約12年で太陽を一周します。
 これが十二支の元になったのでしょうか・・



 木星と地球を比較するとこんなに違います。
 木星は直径が地球の11倍、質量は318倍もあり、太陽系最大の惑星です。
 それが十二年で回っているとすれば、何らかの影響があって然るべきです。
 世界共通である時刻は十二進法です。なぜ時間だけが十二進法なのでしょうか・・・
 十二支とは関係はないのでしょうか・・


 
 一方、月は潮の満ち干まで地球に影響を与えるにも関わらず、なぜ六爻占術のデータからは外されているのでしょうか・・



 月は新月から満月にかけて、変化があります。潮の満ち引きまであります。女性の生理にまで影響すると言われています。
 なのにどうして六爻占術からは外されたのでしょうか・・・
 私は、なぜ月が無視されているかが気になりました。
 今でこそ木星というデータが重要視されても、古代人にとっては「見えない木星」よりも「見える月」の方がよほど重要ではないでしょうか・・・
 占いサイトでは、特に星占いのサイトは木星が重要視されます。そこでは当たり前のように書かれる12年という周期・・
 しかしそこに書かれている理由に、全くYESと言うことが出来ません。
 月以外に気になるのは、私にとっては金星です。だってよく見えるから・・
 なぜ古代人は木星に目を付けたのか・・いえ、それ以前に見えたのでしょうか・・木星が・・
 木星が十二支の原因だという説がありますが、自分たちの生活と離れた理由だという気がしてなりません。 
 満月の晩にその月ではなくて、木星に吉凶の変化を委ねたのでしょうか・・・
 私は古代人ではありませんが、私も、私の身の回りから考えました。
 アマチュア無線の世界では10年から12年ごとに電波がよく飛ぶ年が現れます。今がその時です。
 それはE−スポと呼ばれています。E−スポは映画『オーロラの彼方に』に出てきました。
 私は「微弱電波同好会」に入っています。日本で最初にアマチュア無線の免許を取ったJA1AAという人も入っていて、私がフィリピンで使った発信器の製造に協力してくれました。
 ハムの世界では通常、海外に電波を飛ばすときは100ワットくらいの高出力の電波を発射します。しかし微弱電波同好会は0.1ワット以下で勝負します。
 それでも海外まで飛んでしまうときがあります。2003年の今は、非常に多いです。
 何故でしょうか・・それは電離層が活発になるからです。
 それがなぜ10年から12年ごとなのでしょうか・・
私のアンテナ 


 
私の機器



 さて、電離層は太陽から放出される放射線で地球上空の空気がイオン化(電離)してできる層です。原因は太陽にあり、黒点の数が増えると電離も進むと言われています。
 電離層とハムの世界は切っても切れない関係にあります。
 アマチュア無線が使う短波は通常、電離層のD層(60〜90km)という部分に反射します。しかしD層は低いので電波は電離層と地上との間を何度もバウンド(反射)しないといけません。反射を繰り返すうちに減衰してしまいます。
 ところが太陽の黒点数が増えると太陽から放射される放射線が増えます。するとそれに刺激されて電離層のE層(90〜130km)が電波を反射するようになります。
 E層はD層よりもずっと高いので、ハムの電波は一度の反射で遠くまで飛ぶようになります。この現象をスポラデックE・・略してEスポと呼びます。
 ここまではハムの国家試験に問題として出てきます。
 さて、黒点の他に同様な現象を起こすものがあります。太陽のプロミネンスというやつです。



 太陽の表面に立ち昇る炎の柱がプロミネンスです。プロミネンスは高密度のガスが太陽の表面から大量に噴出したものです。炎の高さは数十万km。地球を10個以上飲み込む大きさにもなります。プロミネンスは数時間で消えるものもあれば、数ヵ月続くものもあります。
 このプロミネンスも大量の放射線を出します。これが起こると小さなトランシーバーでも海外と交信できたりします。
 ハムの世界では交信を終わる時に「またお空でお会いしましょう」と言うのが常です。
 お空とは、電離層のことを言っています。いつまた会えるかは、お空にお任せなのです。これは10年から12年に一度起こります。
 最初は確か私が、15才の時に起こりました。自分で作った「ZLスペシャル(すごい名前(笑))」というアンテナを回し、1ワットの送信機に向かって拙い英語でCQと呼んだら、オーストラリアの人が応えくれたときがあり、交信が終わると頭が真っ白になり、近所を駆け回ったことがありました。
 そして「今度これが起こるのは自分が27才のときか・・」などと思ったのでした。
 この現象はまるで空亡明けの様です。ダイヤルを回しても何も聞こえなかった受信機が、まるで山手線の様に混んでくるのです。
 私にとって「12年」は実感の出来る周期だったのです。
 さて、この現象はハムの教科書によれば太陽の単独の行為だとされています。そこに一矢を放ったのが神坂さんでした。
 彼はガンマー線を測定する装置を窓際に出しています。そして規定以上のガンマー線を検知するとブザーが鳴るようになっています。
 先日訪問した際に神坂さんは言いました。「最近は鳴りっぱなしなのでうるさくてブザーは止めてあるよ」・・と。
 そして続けました。「森田さん、これは太陽そのもののに原因があるのではなく、木星にあると思うのです。太陽系で一番大きな木星の引力が原因ですよ。」
 ここで私も理解しました。太陽からのプラズマを写真に撮ると下のようになります。


 
 太陽からは沢山のプラズマが出ていることが分かります。そして今度は太陽と地球と木星を並べてみました。


 
 これを見れば、地球は太陽と木星の影響下にあることはよく分かると思います。
 神坂さんによれば、木星の引力が太陽の放射線を引き出し、途中にある地球にぶつけているのです。
 
 私が高価な隕石を手に入れたとき、放射線に関する本を読みました。そこには、
・放射線がゼロの世界は死の世界である。
・最も理想的な世界は今よりも放射線量が100倍になったところである。
・放射線は癌を作るが、適度な放射線は癌を殺す。つまり癌を作る作用と殺す作用が同時に起こり、適度な放射線は殺す方が強い。
 と書いてありました。
 神坂さんは言いました。「今年は太陽の放射線が異常に強いです。エネルギー圧も高いです。良いことも悪いことも起こります。これは放射線によって人間が励起されるからです」・・と。
 励起されるのは人間ばかりではありません。電離層も励起されます。
 木星は、このためだった・・・というのは、間違った仮説でしょうか・・
 つまり木星そのものが十二支を創り出しているのではなく、太陽に影響を与えることによって創り出している・・のではないでしょうか。
 さて、りんごの会の三次会で西埜さんという人が言いました。「台風は邪気を追い出します。台風が通った後の海面は、冷水域が出現します」・・と。
 台風は地表だけの出来事ではないのです。
 同様に考えると、太陽の黒点も冷水域のようだと思えませんか?もちろん私は太陽の専門家ではないので違っているかもしれません。
 
 次は、「なぜ月ではないか」という命題です。
 月は太陽に影響を及ぼすには小さすぎた・・というのが理由だと思います。
 木星は地球を飛び越して太陽に影響を与え、その影響が間接的に地球に来ているのだと思います。
 ところで私はハムの世界で12年を「体験」して、神坂さんは放射線の測定とエネルギー圧の測定で12年を「体験」しました(神坂さんに言わせると木星の公転は11.86年ですが、地球との最小公倍数が12年なのだそうです)。
 しかしみなさんは12年を「体験」したでしょうか・・たぶんしていないと思います。
 では古代人はどうでしょうか・・。
 古代人もアマチュア無線をやってはいません。放射線の測定器を持っていません。
 何で知ったのか・・これも私の仮説ですが、オーロラかも知れません。



 私が小さかった頃、東京でもオーロラが見えたというニュースが流れた記憶があります。昔は放射線の量が多かったのではないでしょうか・・もしもそうだとすれば、中国は日本よりも緯度が高くてオーロラが見やすかったかも知れません。
 何故オーロラかと言えば、太陽の放射線はE−スポを起こすと同時にオーロラも作るからです。オーロラが多い年は太陽の放射線も多いのです。
 だから『オーロラの彼方に』という映画はまんざら嘘ではありません。
 オーロラ特集の科学雑誌には、11年〜12年周期と書いてありました。
 やはり太陽活動によって引き起こされるのですが、黒点の周りにはフレアーが多発するそうです。そこから放射される太陽風がオーロラを作るそうです。
 オーロラは科学的な実証がされるまでは不吉なことが起こる前兆と解釈されていたそうです。オーロラが科学的に解明されたのは、つい最近だそうです。
 オーロラのことは全て分かったように書いてありました。しかしその周期が何故それなのか、一言も触れていませんでした。
 オーロラならばそれを古代人が見て、吉凶に反映させても良さそうな気がします。オーロラが出るときは、放射線が多くて人間は励起され、「快システム」が変わっても良さそうだからです。
 しかしですね、私はもっと的確な手段があったのではないかと思います。なぜならオーロラも間接的だからです。強いて言えば放射線も間接的です。その理由は、横波だからです。
 春分の時に月替わりをしますが、横波だと微妙な変化が分かるものではありません。さらに横波は光速が上限です。「向こう様」の世界が光速上限とは思えません。
 だとすればキーは縦波です。例えば音波です。音波は媒体が堅ければ堅いほど早く伝わります。「気」もおそらく縦波でしょう。
 「気」は、孫さんならば見ることが出来ます。私の陰陽のバランスが崩れていたのを左右の色で見分けました(『「不思議の友」9』にこの話は載っています)。
 やはり古代人は天目が開いていたというのが私の仮説です(笑)。そうすれば太陽からくる縦波の「気」の変化を見ることが出来ます。そういうものが吉凶に左右するのは十分に考えられます。
 でも天目に関係なく、神坂さんはエネルギー圧から「12年」にたどり着きました。ポータブルなものは私も作りました。
 何か、いま一歩のところまで来ているような気がしてなりません。
 私がトラさん、孫さん、神坂さんに出会ったのは、やはり意味があるような気がします。
太陽からの放射線を計る装置(窓の中央部に三つ設置されたのが、それです)



 あれから考えたのですが、木星の軌道は楕円を描いているはずなので、その近日点と遠日点が影響するかも知れないと思いました。
 なぜならE−スポが起こるのは夏が多いのです。夏は未月と申月です。そして今年は未年です。

生剋関係とは何か

 生剋関係とは何かをずっと考えていました。
 未年に「エネルギー圧が上がってえらいことになる」というのは、たぶん次の未年にも起こります。E−スポも同様に未年でしょう。
 さらに月で言えば未月と申月にE−スポは起こります。
 十二支における正転の順序は、土を除いて、生じる関係にあります。
 つまり生剋関係は、方向性ではないかと思います。
 何の方向かと言えば、エネルギーの流れ・・もしくは情報の流れ・・です。
『「不思議の友」9』の63ページに「三伝」のことが書いてあります。
「吉凶を決定する大きな要因は天体の動きです。年、月、日のことを三伝というそうです。しかし年からエネルギーをもらうことはありません。」
 だとすると、木星の動きは、吉凶に関係ないことになります。
 以前私が「高校時代に知ったことですが、電線の中を動く電子はかなり遅いのです」と書いたら、物理学をある程度極めたという人が「そんなことはありません。亜光速で動いています」と反論してきました。
 私は高校時代に物理の試験にこれが出て、とても悩んだのです。一秒に数センチしか動かない答えが出て、悩んだ末にそれを消しゴムで消して光速値を書き込んで、×をくらったことがあるから、良く覚えているのです。
 五行のことのヒントが得たくてネットサーフィンをしていたら、次の文章が書いてあるサイトにぶつかりました。
 送電線の中を光速に近い速度で電子が流れているという考えが間違っていることはすぐにわかる。
 電線の太さや電流の大きさに関係なく電子の速度が一定というのは明らかにおかしい。また、電線の断面積を半分にすれば電子の速度は2倍になるはずだが、アインシュタインの相対性原理によれば物体の速度が光速を超えることはないのだから、もともと光速に近かった電子の速度が2倍になることはありえない。
 もし光速に近い速度で動いていたものなら電流が半分に減ってしまうはずだ。そういうことはないのだから光速に近いはずはない。
 断面積が 1 mm2 で長さが 1 m の電線を考える。
 銅の密度は 8.93 g/cm-3 であるから、この電線の質量は 8.93 g である。銅の原子量は 63.55 であるからこの電線の中には 8.46x1022 個の銅原子がある(アボガドロ数=6.02x1023)。1個の銅原子が1個の自由電子を持つとすれば(ここのところは未検証だが、10倍も違わないだろう)、自由電子の数も同じだけある。
 次に、この電線に1アンペア(=1クーロン毎秒)の電流が流れているとすれば、電子1個の電荷は 1.60x10-19 クーロンであるから、毎秒 6.25x1018 個の電子が流れていることになる。これだけの自由電子はさきに述べた電線の 0.074 mm に含まれているから、つまりこの場合の電子の平均速度は 0.074 mm/秒ということになる。
 ということで、これは私が高校時代に解いた答と似ています。でも面白いのは次の部分です。
******************************
 電子の速度は低くても電力や信号は光速に近い速度で伝わっていることを忘れてはいけない。電話で話すことができるのはそのひとつの証拠である。水中の音波が毎秒千メートル以上の速度で伝わるのに水分子がほとんど動かないのと似ているといえるかもしれない。
 みなさんの中で、何かが伝わるためには何かが飛んでいくイメージを持つ人は多いはずです。例えばエネルギーが飛んでいく・・とかです。
 太陽や木星が運命に対する生剋を与えるとき、何がしかのエネルギーを想像する人も多いと思います。私はそうではないと思います。
 なぜならコインを振るときは「イメージするだけ」ですよね・・コインが応えるのは「情報」だけ・・
 だから五行の生剋は、情報の向きのようなものではないかと思ってきました。

 五行の生剋に関連して、半導体を考えてみました。
 半導体とは、半分導体で、半分不導体という「どっちつかず」の物質です。
「おい、フラフラしていないで自分の考えをしっかり持てよ」と言われると半導体はとても困ります(笑)。
「男か女かはっきりしろよ」と言われている女装子とも似ています。
 そんな半導体にも、生まれながらにしての半導体があります。「固有半導体」と呼ばれています。生まれながらにしてニューハーフ・・そんな感じです。でも実際にはほとんどありません。
 そこで登場したのが「不純物半導体」です。「不純物半導体」などというひどいネーミングですが、世の中にあるほとんどの半導体がこれです。
 純粋無垢だった結晶に、不純物を入れられるのです。そうすると「どっちつかず」が出来るのです(笑)。
 その「どっちつかず」も二種類に分かれます。電子が主役のn型半導体と、正孔が主役のp型半導体です。
 ところでn型のnとはネガティブの略で、pはポジティブの略です。まるで精神世界です。
 私がハムを始めた頃はほとんどが真空管で、半導体は少なかったです。それが不純物半導体が世に出るようになり、世界を変えました。純粋なものに不純物を混ぜるという発想もすごいと思います。
 最初はp型でした。ポジティブが世界を制覇しました。しかしその後ネガティブが巻き返して、今の世界はほとんどネガティブが支配しているはずです(間違っていたら修正して下さい。私は工業生産面の統計を知りません)。
 
 さてここからが本筋の話です。
 ポジティブとネガティブの動作上の差は、私はあまり無いと感じています。どちらでも回路を設計できます。
 しかし基本的に大きな差があります。基準をプラスで取るか、マイナスで取るか・・の違いです。
 つまりプラスとマイナスを逆にするだけで、動きはほとんど同じです。
 n型は隣に電子を放出したくて仕方がありません。p型は正孔が口を開けて電子を待っています。
 パソコンをインターネットに繋いで不思議研のHPにアクセスしていると、沢山の情報が来ますが、電子や正孔はほとんど移動していないはずです。にもかかわらずクリックすれば情報が飛んできます。これは光速です。
 そしてこの状態が五行で言うところの「生じられる」に似ていると思います。
 しかしもしもあなたのパソコンが不純物n型半導体だったとき、一つをp型に変えると、情報は来ません。動かなくなるからです。これは「剋されている」になります。
 でも全部をp型に変えて設計し直せば動くようになります。ある一つの五行が剋されるばかりではないのに、似ていると思います。
 こんなにも書いて何が言いたいかと言えば、生剋はエネルギーではないと思うからです。

アンテナの指向性と十二支

 下の写真は私の自宅にあるハムのアンテナです。



 右が前になります。何故そんなことを言うかと言えば、指向性があるからです。
 我が家は家族全員がハムの免許を持っていて、会社から家に対する通信はハムを使うときが多いです。アンテナの前の方の延長線上に私の会社があります。
 しかし不特定多数にCQを出して呼びかける時は、下の写真の左のアンテナを使います。
 五本指の様なエレメントが水平に出ていて、そこから垂直にエレメントが立っているやつです。


 
 これは無指向性と言って、どこにでも均一に出ます。そして相手が決まると、今度は指向性のあるアンテナに切り替えて、アンテナをそちらに向けます。
 さて、指向性とは図に書くとどういうものでしょうか・・下図は、私が使っているアンテナの指向性の図です。


 
 上が前方です。
 これを見れば分かるように、このアンテナは前方方向にしか電波を出せません。同じように前方からの電波しか拾えません。他のエリアはバッサリと切り捨てます。切り捨てた分を全て前方に回します。
 これを見て、何かに似ていると思いませんか?私は十二支の方向の図に似ていると思います。
 アンテナは30度の指向性を持っています。前方30度しか電波が出ません。同様に、十二支の相冲図も30度の指向性を持っています。
 
 つまり、アンテナと全く同じなのが十二支ではないでしょうか・・
 しかしアンテナと十二支の違いは大きいです。何故かと言えば、六爻占術の十二支は方角といった空間だけでなく、時間にも影響を及ぼすからです。
 でも一つの大きな気付きは、「30度」という指向性の角度です。
 十二支の五行は十二支二つでワンセットです。寅木、卯木といった具合に二つ続きます。そのあと土が来ます。そしてやっと新しい五行が来ます。
 ということは、90度がワンセットと捉えることもできます。
 90度のずれ・・これはアンテナから電波が放射されるときの電圧と電流の関係です。発射された後は電場と磁場が90度ずれた関係に置き換わります。
 こうして情報は光速で伝わります。決して電子が光速で飛ぶのではありません。
 電波の世界では電圧と電流という二次元のグラフを描けば済みました。でも六爻占術の十二支は、90度が四回変わって元の360度に戻ります。
 ここから先が分かれば大きく前進するような気がします。
 
 世の中を構成するものは二局というのが多いです。
 プラスとマイナス・・NとS・・男と女・・導体と不導体・・
 そして最近、「どっちつかず」が出てきました。半導体・・女装子・・
 さて二局だとどうなるかと言えば、与えられたらその人に返すだけです。好きか嫌いかまたは、恋人になるかならないか・・です
 二局を言い換えれば180度ずれていることです(半導体や女装子は、ずれが「いい加減」なのです)。
 十二支は30度、あるいは90度ずれているという話を書きました。180度以外のずれは、回転を起こす可能性が多いです。
 90度というのは、ワンサイクルを360度としたときのことです。ですので電波が飛ぶという現象は、時間的変化を引き起こしている現象です。
 電波が飛ぶのは、二局ではありません。プラスのマイナスの現象だけでは空中に出ません。ブラスはマイナスに返して、お終いなのです。
 しかしアンテナには不思議な現象が起こります。電圧と電流の変化が90度ずれるのです。そしてその変化は磁場の変化となります。ここが重要です。
 電気の変化が磁気の変化を「生じた」のです。もしも陰陽五行ならば、水が木を生じたようなものです。
 しかし三次元の世界ではこれで終わりです。要素が電気と磁気しかないからです。
 磁気は再び電場を生じます。それが連続して伝わるのです。
 そして私の声は、太陽から発射された放射線のために励起されたE層で反射して、オーストラリアまで届きました。そのスピードは光速です。
 電場と地場だけでもこのように伝わるとすれば、五行のように五つの要素があったらいったいどうなるでしょうか・・
 しかも電波のように横波ではなく、縦波だと思います。そうすれば光速を越えていると思います。
 想像すら出来ないのですが、世界がフラクタルだとすれば、アンテナのイメージもまんざら外れているとは思えません。

なぜ惑星は回転するのか

 なぜ惑星は回転するのだろうという計算に挑戦しました。それは星と星とが離れていることから生じる位置エネルギーが回転に変わったという結果(仮説)が出ました。
 つまり回転する物体は回転しない物体よりも、エネルギーが高いのです(当たり前の結果かも知れませんが)。
 さらに・・十二支は、総計が常にゼロです。五行も常にゼロです(しかし、十二支の総和はゼロにはならないかも知れないと後になって考えました。なぜなら十二支の総和がゼロだと、この世が存在していないかも知れないと思ったからです)。
 三相交流というのに似ていると思いました。三相交流とは高圧送電線に流れる電流です。これを使うと、遠方でもロスが少なく送れるのです。
 神坂さんの家では三相交流を引いてあります。これだと、電磁気障害が少ないはずです。総和が常にゼロだから・・
 逆に、一般家庭の電気は単相交流と言い、総和はゼロにはなりません。だから電送上のロスが多く、送電線までは三相で、電柱のトランスで三相→単相変換をして、家庭に届けられます。
 バネにおもりを付けて上下に振動させたとき、もしも摩擦が無ければどうでしょうか・・永久に振動をするはずです。
 これは惑星の自転公転に似ていると思いませんか?
 何故こんなことを考えたかというと、さっき卦の手計算をした紙の裏に、バネの絵が描いてあったからです。
 円運動を投影すると、バネの様な振動になりませんか?
 バネの上と下は折り返します。そこでは一瞬止まります。運動エネルギーがゼロになり、位置エネルギーが最大になります。丑と未かも知れません。
 どちらも振動だと考えれば、「共振」と言えそうです。
 山の上にせき止められた水には位置エネルギーがあります。それが発電所に向かって落ちて、運動エネルギーになります。
 水は発電所の水車を回します。円運動です。円運動は二次元の運動と考えても良さそうです。
 それが電気エネルギーに変換されます。送電線は一次元と考えても良さそうです。一次元の線上を流れるときは、x軸を時間にしたサインカーブです。
 この事からも、エネルギーは次元変換をしているのが分かります。
 十二支は、どこに位置するのでしょうか・・
 惑星の運動は発電所の水車に似ていると思います。
 私たちはそのエネルギーを消費しますが、もしも惑星の回転により生じた十二支の変化(もしくは五行の変化)は、消費をするのでしょうか・・理由は無いですが、消費しないと思います。
その図



 液晶のテレビなどは、発電所から交流で送られた電流が直流に変換されて動きます。
 交流が運動エネルギーだとすれば、直流は位置エネルギーです。
 位置エネルギー、それは惑星が回転を始める前の状態です。

神坂さんよりのファックス

 これまでの私の書き込みを神坂さんにファックスしました。その返事です。


想像を絶する

 『「不思議の友」9』は何気に書いてありますが、私には想像を絶することです。
 富士通を辞めて独立して、そして不思議研を始めました。不思議研を始めようと思ってから10年は経過しました。
 当初の私は、ここまで不思議なことに遭遇するとは思いませんでした。せいぜい遭遇としても、念力とか霊能者の類でした。
 まさか時間を戻す行為とかがあるとは思ってもいませんでした。そしてその人が直径10センチもある薬玉を出すとは思ってもいませんでした。
 さらに、運命がこれほど決まっているとは、思ってもいませんでした。
 みなさんの中では、これらのことがどれほど現実的か知りません。今日の幸せ、明日の幸せが気になるでしょうか・・
 もちろん私とて、そうです。でも、これらのことは、想像を絶しているのです。
 それが理由かも知れませんが、「森田さん、次は何を調査するの?」と言う人が、めっきり減りました。
 稀に「気功を突っ込んでやってほしい」とか「ピラミッドを調べてほしい」などということを言う人がいますが、たぶん以上のことに「想像を絶してはいない」のだと思います。
 トラさんの頭の良さ、これも想像を絶します。
 生まれ変わりの村が存在すること自体、想像を絶しています。行ったことがないと、想像の範囲内かも知れませんが・・
 初対面で会って、最初の挨拶が「××の生まれです」ではなくて「××で死にました」なのですから・・

私の挫折

 私が六爻占術に触れたのは、チベット旅行以後です。
 テキストを読み始めて、「これって読むだけじゃなくて、覚えるの?」と思いました。そして大して読みもせずに中国山西省に行きました。
 それがカンフーネーチャンの映画を上映して、激辛ラーメンを食べたバス旅行でした。
 カンフーネーチャンを見ながら私は「ケンダリシンソンカンゴンコン(八卦の名前)」
とかブツブツ言っていました。トラさんは隣で笑っていました。
 私には一つの誤解がありました。トラさんが全部説明して、分かりやすく頭に入れてくれると・・
 でもそれは講義が始まる前日に「もしかして・・」という悪い予感(笑)がして、私はテキストを読み始めました。八卦より先を読んでいなかったからです。
 予感は当たりました。トラさんには質問をするのでした。そのときの私には質問すら分かりませんでした。
 休み時間はテキストの解読に使いました。
 こんな下着女装を始めたのもこの頃でした。半分、グレていました。


 
 さて、日本に帰り、二度目の挫折に襲われました。それは六爻占術の解釈が「ああ言えばこう言う」的なものが多いからです。
 用神が月日から生じられていれば、それでいいじゃん・・と思えば、そうではありません。
 ルールは問題の数だけあるのではないかと思いました。特に理科系で育った私は、単純なルールを求めがちでした。
 例えば用神が強くても、絶の地でアウトだったりします。別の例では絶の地が関係なかったりします。それらから一般化されたルールを出しようがありません。
 断易の本などを読んで、ドツボにはまるのはそれが原因だと思います。一般化されたルールのように書いてある本が多いからです。
「たぶん、私が六爻占術を修得するのは不可能だ」と思ったことは、数知れません。
 しかし・・何を捨てて何を拾うか・・これしかないと思い始めました。
 拾う情報と捨てる情報が見えてきたとき、挫折から少し這い出したのでした。それは一年間以上の宿題のお陰です。
 トラさんは言いました。「ちゃんとした判断が出来るまでには三年かかります。」
 私は今、一年半です。
 
 次の挫折は一年経った頃にやってきました。
 私の会社はソフトの開発です。ですので卦の作成をソフトに載せるのは、比較的簡単でした。私がソフト開発の会社を作った意味は、ここにあったんだ・・などと一人で納得していました。
 だからずっとPCソフトでいくつもりでした。
 一年経ったとき、トラさんに連れられて中国を回りました。そこで初めて課外実習が行われました。
 相談者がコインを振り、トラさんがメモします。そして「森田さん、判断してみますか?」と言いました。
 トラさんは相談者に何やら言っています。どうも私がトラさんの弟子だと言っている様子です。
 げっ・・(笑)。
 私はパソコンを出してスイッチを入れます。
 しかしその間にトラさんはスラスラと答えていました。相談者が落ち込んでいるとき(笑)、私のパソコンがやっと立ち上がりました・・
 またある時は車の中でトラさんに言われました。「××日に乾為天が出たのですが、森田さん、判断出来ますか?」私はメモ用紙を出しました。
 でも乾為天と漢字で書けないのです(笑)。この時はさすがにトラさんに笑われました。
 全てパソコンがやってくれてたので、卦の名前など興味はありませんでした。私は汗が出ました。
 そしてホテルに帰り、超グレました



 グレかかった私は手計算に挑戦することにしました。
「グレかかった」ということは、言い換えると「熱くなっている」ことでもあります。
 トラさんがほとんど暗算で出している風なので、私もそれに挑戦しようとしました。
 さて、私には一つの「栄光」がありました。英単語を二ヶ月で12,000語覚えたという栄光です。
 当時、単語帳を友達の前に投げると「どこでも出してくれ」と言ったものでした。
 友達は難しそうなのを選別して出しました。でもその単語の三番目の意味までスラスラと出てきました。TOEFLの試験でボキャブラリは、たったの一個間違えただけでした。
 だから「やればできる」そういう考えが頭にありました。
 そして私は乾為天すら書けなかったということから「熱くなって」いました。単語帳を買ってくると次のように書きました。
 
				表    乾為天 
裏    父母戌土′ 世
     兄弟申金′
     官鬼午火′
     父母辰土′ 応
     妻財寅木′
     子孫子水′

 つまり丸ごと全部暗記するのです。これを64卦すべてやる予定でした。そして一週間が経ちました。
 妻に単語帳を渡して、「乾宮ならどこでも出してくれ・・」
 私が完璧に答えたので妻はビックリしました。驚かなかったのはフェルルだけです(笑)。
 しかし、次に行くと、前(乾宮)を忘れるようになりました。
 それでは、全部を一度に覚えるよりも、まずは64卦の名前を覚えるべきだ・・という風に計画変更しました。
 ところがこれが意外に難物でした。似たような名前が多いので、完璧に覚えるのには三ヶ月ほどが必要だと概算しました。とすれば、最終的に「丸暗記」に至るには一年くらいかかりそうです。
 ここで私は大きく挫折しました。あまりに熱くなりすぎて、私は着ているものを脱ぎ脱ぎしました・・再びグレようとしている私がいました。



 その次は挫折ではなく、中座です。
 私は六爻占術の勉強をする時に、例えばテキストの勉強だとすれば、一度に三問が限度です。それ以上やるとボーっとして、ただ文字を読んでいる状態になるからです。
 ですので三問で中座となります。
 今でもそうです。通信教育の問題を投入するために過去の宿題の見直しをしていますが、これも一度に三問です。
 でも何度も中座をするので、一日の総計では、12問くらいいけます。

絶対にあり得ない行動

 未来に対してバーチャルな設定でコインを振るときがあると思います。
 そのとき「絶対にあり得ない行動」が吉と出るときはないですか?私はあります。
 そんなとき、コインから教えられた気になります。やはりコインは神田さんを超えています。
 だって資料請求の資料さえ有料にしろと言ってきたんです、コインは・・
 これって冗談半分で振ったのです。神田さんは殿様商売をしろと言っていますが、ここまで殿様になれとは言っていないですよね・・
 客から「何様だ」と言われそうです。「殿様だ」と答えるしか、ありません(笑)。
 つまりコインは、「六爻占術を安売りするな」という路線をまっしぐら・・
 これって、「私の経験」では、あり得ない行動です。そして、その「あり得ない」ルートに乗ろうとしている私がいます。
 だって、「今なら資料を有料で送ります」・・(笑)しかし、何という名案なのだろうと思います。何故ならば、たぶん、資料請求はしてこないからです(笑)。
 ニッセンでの勝負の後は、資料請求有料・・人生の勝負というのは、こういうところかも知れません(笑)。
 時空は天才です。だからこちらとしても、勝負の挑みがいがあります。船は降りても、私は逃げません。相手が時空の場合・・
「絶対にあり得ない行動」とは、今までの行動からは考えられないという意味です。
 決して「逸脱した行動」ではありません。
 未来則には理由がないですが、それはこういうことかも知れません。
 この行動を取ると、年運が変わると思います。その時に別の経路にスイッチ転換するのだと思います。
 ただしそれは、コインを振ってからでないといけません。コインを振らないで「絶対にあり得ない行動」をとっても、それはもともとの時空のルートだからです。

ユングとシンクロニシティ

 『「不思議の友」9』に「ユングがはまったのはコイン占いでしょうか」と書いたところ、『ユング心理学選書12――ユングと共時性(イラ・プロゴフ著/河合隼雄・河合幹雄訳)創元社』という本のコピーを送ってくれた読者がいました。その抜粋を書かせてもらいます。長いので森田が適当に文章をカットしたり繋げたりしました。ご容赦下さい。
ユングと易をたてたこと
 
 ユングは言った。「共時性とは単なる偶然を越えた何かを意味する、時間、空間上の事象の符号である。」
 しかしおそらく「符号」という言葉よりも「同時発生」のほうが示唆的だあろう。なぜなら、考えの中心は相互に因果関係がない二つの分離した事象が同時に起こることに関するものだからである。それらはそのどちらもが他への影響を持たないにも関わらず同時に起こり、しかもそれらはお互いに意味深く関係し合っている。原因と結果の関係がそれらの事象の間に何ら存在していなくても、それは同時に起こる二つの分離した事象から重大な意味を引き出すのである。
 二つの事象のうち一つは人の人生のそのときの状態である。もう一つはコインを投げてその結果としてコインのパターンが示す易のテキストを読む行為である。どちらの事象も、他への明らかな因果的影響を何ら持っていない。それにも関わらずほとんど常にその卦の内容は、その人の人生に神秘的に関連している。
 実例として私が二十年前スイスでユングとともに易をたてた経験をあげてみよう。
 1953年6月のある日、私たちはチューリッヒ湖のほとりにある彼の家の庭に座っていた。そのとき彼は突然
「あなたは易をたてたことがありますか?」と私に尋ねた。
「いいえ」と私は答えた。
「やってみたいですか?」「ええ、是非」
「それならやりましょう」と彼は言った。
 ユングはポケットの中から使い古した小さな皮財布を引っぱり出した。そして三個のスイスの小銭を私に手渡した。そして彼は
「投げるのはあなた自身でなければなりません」と言った。
 私は三個のコインを投げる用意をした。ユングは私を止めて「待ちなさい。あなたはどのような問いを持っているのですか?」
 彼はそのときの中心に据えられたモーメントのなかに出来る限り自分自身を置くことが、一つの重要な側面であると言った。このことによって、現在という瞬間全体はそれ自体を表出することができ、またその表出の中に現在同様に過去と未来も含むことができるのである。
 問いを設定したあと、私はコインを投げた。裏が二枚で表が一枚で、ユングはそれを破線で表した。二回目は表2裏1で実線、三回目は三個とも表だったので陰線となった。
(ただし六爻占術のルールとは少し違うところがありますがそれは省略します。)
 最後の一投が終わると、六画卦を記録した紙を私に渡した。
(それは六爻占術の64卦では風水換でした。)
 実線と破線を組み合わせて六画卦を形成する易経の方法は全部で64の異なった組み合わせを作ることができる。
 易経はそれを信じない人々の場合でさえ、一貫して意味のある答を出す。
 本はこの後も続きますが、何故そうなるかについては、ユングは答えてはいません。これはタオのひとつだから合理的説明は無意味だとしています。
 さてユングがやっていたのは、六爻占術にとても近いものだと思いました。これをもとに「シンクロにシティ」や「集合無意識」という概念を作り出したことも面白いと思いました。
 ユングを研究する人達はいったいどれほどが、この占いをやったのでしょうか・・
 もっとも彼は占いをやったことで科学の世界から追い出されることになるのですが・・
 ユングがやった占いには発動というものもなく、単に64卦の意味から結果を出していたようです。
 ユングの陰陽の決め方で私がやってみた限り、正しそうです。六爻占術と同じ卦が出ます。
 ユングが生きていたら「手計算、ユング方式」が売り出されそうです(笑)。
 今の時代に生まれて六爻占術に触れたら、いったいどうなったでしょうか・・
 ビデオ『挫折した人のための六爻占術』を買うでしょうか?(笑)
 本の中にテキストという表現が出てきたのにも笑えました。

 一般的精神世界の言うところのシンクロニシィティとユングのそれとは、だいぶ違うかも知れないと思いました。ユングのそれは、因果関係が無いもの同士と言っているのに対して、精神世界のそれは、意味付けをしようとします。
「どちらも他への影響を持たない分離した事象」などとユングは、よく言ったと関心します。
 逆に、シンクロニシティなどと言いながら世界は自分が創り出しているなどと、(精神世界は)よく言えると思います。
 ユングが自己というものをどう考えていたか、非常に興味があります。
 ユングがこれだけ占いに斜行したのに、それに続く心理学者は、なぜやらなかったのでしょうか・・「論説」だけに斜行したのかも知れません。
 シンクロニシティ的に考えれば、ある意識を持ってコイン振ったのではなく、コインがその目を出す流れとして、その意識を「持たされた」と考えることも出来そうです。
 そう考えると、コインを振るという行為は、実に不思議な行為です・・
 だとすれば、私って、何?

快の基準

 私は会社の経営者です。会社を興してから数年間、毎日飛び込み営業を続けました。
 対象となる顧客は中古車ディーラーです。近くの路上に自分の車を止めて、顧客になってほしい店に向かいます。店の人は電話の対応に追われていたり、仕入れた車の修理をしていたりします。
 パソコンがまだ今ほど普及していない時代で、私は車検定期点検を中心とする顧客管理のサービスを売り込んでいました。しかし相手は答えました。
「顧客管理? そんなものが要るくらい、売れていないよ。」
「カードに書き込んでやっているよ。」
 私は自分の車に戻り次の店を探します。毎日一軒を取らなければ食べていけません。だから戻るわけにいきません。
 夕方一軒契約出来たとき、車に戻ってハンドルに身を伏せました。
「こんちくしょう、こんなはずじゃなかった」・・とつぶやきながら。
 あれから二十年が経ち、私はひょんなことから不思議研究所というものを始めました。もちろん副業としてです。本業で儲けたお金で世界各地の不思議なことを調査して回りました。
 そして今度は逆の言葉をつぶやいています。「こんなことがあっていいものか。」
 理屈で割り切れないのが経営の世界です。それは不思議な世界もそうです。私は今、両方の世界を知りました。
「こんなはずではなかった」・・運が悪い私がいます。
「こんなことがあってもいいものか」・・運の良い私がいます。
 しかし運に絶対性があるでしょうか・・基準が高ければ前者になり、基準が低ければ後者になります。
 私はあるときとても良く当たる占い師から言われました。「あなたは44才から運がゼロになる・・」それはとても不吉な占いに思えましたが、その年に不思議研究を本格的に始めました。
 しかし基準が無ければ、前者にも後者にもなりようがありません。
 さて、六爻占術の基準は何でしょうか・・「今日は運が悪い」・・という判定の出たときの・・
 それはあなたが創り出した基準でしょうか・・精神世界ではそう言いますが、たぶん違います。時空が勝手に方程式で出したのです。
 その基準を、あなたの「快の基準」と言います。あなたはそれで幸せになったり、不幸せになったりしています。
 人はどうしても「自分自身」を固定して考えがちです。自分は固定していて、周りの吉凶がどうだとか・・
 
<この書き込みについて>
・自分自身を観察不可能なような状態の時を想定しています。夢中で生きているような時です。
・地上での出来事は、二つの事象を卦は表していると思いました。環境の基準と自分の基準です。
・両方を微分するから、両方が固定されて見えるのかも知れません。言い換えれば環境と自分の変化が同じだから・・

なぜ捜し物が出ないのか

 私の近所で強盗殺人事件がありました。刑事さんが私の家まで事情を聞きに来ました。
 私は事前にコインを振りました。もしや捜査に協力できる情報が得られるかも知れないと思ったからです。
 私はトラさんに卦の相談をしました。トラさんからの答は下の通りです。
<森田の判断>
 応爻に官鬼が発動して三合局を作り、強盗はグループです。
 世爻に子孫が臨み官鬼を剋そうとするが、退神で、強盗は捕まりません。
<トラさんの判断>
 官鬼寅木が応爻にあり、犯人は隣や、他人の家に入りました。
 五爻の子孫酉金が発動して犯人を捕まえようとしています。
 五爻は道路の爻位で、警察はいろいろの交差点や道で、検査の情報を得ようとしています。
 が、妻財子水が発動して官鬼を生じて、遊魂卦に変わり、犯人たちは逃げ延びています。
 子孫が退神となり、警察が捜査から撤退します。
 そして下の看板が出て、捜査は終わりました(笑)。


 
 さて、私の家は強盗のあった家から少ししか離れていません。警察は家族全員に事情聴取して、妻はマスコミのインタビューまで受けたくらいですから、私は当事者に近い立場です。だからコインに場が乗るはずです。
 私は犯人を捜すつもりでコインを振りました。コインは時空のどこにでも繋がるはずですから、場が取れれば犯人にアクセスできるはずです。
 しかし・・・上の結果を見れば、確かに場は取れていました。でもコインは犯人の場所を教えませんでした。コインに出たのは、警察は撤退して犯人は逃げ延びる情報でした。
 今回に限れば、時空は犯人の味方をしているのです。
 こういうのって、通信教育をやっていると遭遇します。紛失物とかでです。
 コインは紛失物にアクセスできるはずなのに、教えてくれません。時空は紛失物の味方をしているのです(笑)。 
 しかしここで結論を出すのは早いです。私が犯人にアクセスすれば、私が狙われる可能性すらあります。相手は複数(四人)だからです。
 私は剣道初段(笑)ですが、女装子です。「あれ〜」と言って、逃げるしかありません。しかし相手が四人では羽交い締めにされて、そのあと何をされるか分かりません。
 つまり他の当事者が振れば、犯人が出る可能性もあるのです。言っている意味が分かりますか?
 だから人はいつか死ぬのです。さらに全ての人が同じように儲かるわけではありません。

 犯人の場合は六爻占術の使い手ということも考えられ、警察も六爻占術の使い手ならばその「願望」のバトルとなります。
 しかし印鑑を無くした・・というケースの場合などは、六爻占術で見つかる場合と見つからない場合があります。
 印鑑は六爻占術の使い手ではなく、受け身的に「探される立場」のみとなります。
 見えない所に隠れていたとしても、時空側からすれば、いつもシッポが見えている状態のはずです。
 なのに、「印鑑は出てきません」という結果が出るときがあることに対して、どう解釈すれば良いか、考えています。
 印鑑は妻財で、探している人は世爻です。
 もしも別の人が振ったらどうでしょうか・・妻財は同じですが、世爻が違います。
 ある人が振ったら出ないのが、別の人が振れば出るケースがあるのではないかと思います。同様に、別の人が振れば、犯人が出るかも知れません。

船井総研直感力研究会・・・私の講演が始まるまで

 参加者はほぼ全員が社長さんなので、話の中に「経営」という視点を入れようと思いました。
 そして入れたのが「こんちくしょう、こんなはずじゃなかった」という言葉と「こんなことがあってもいいのか」という言葉のスライドです。
 これは卦を出して、それが良かったからどうとかいう問題ではなくて、自分自身の感情すら移動するということを言おうとしています。
 評価する自分は固定されたものではないと思うからです。誰でもない私に近いものがあります。
 次に入れたスライドは経営に関するもので、12月に行った新聞広告やDMの効果についての卦と結果を表すものです。
 その他にも、契約日や事故の卦などのイラストも入れました。
 さて、2月10日(月)の夕方、船井総研から送られてきた参加者名簿をボーっと見ていました。既に何度も見ているのですが、もう一度見たくなったのです。
 それを見ると、12月にここで何冊もの著書を紹介した神田昌典氏の名前があるではないですか・・
 私は同姓同名かと思い、会社名を確認したほどです。あまりのシンクロニシティにびっくりしたからです。
 いよいよ当日になり、私は神田氏の著書を全部持って行くことにして、それを取るために会社に寄ってから会場に向かいました。
 会場はゼロ地場で有名な七沢温泉でした。
 講演の最初は船井さんでした。その冒頭に次のようなことを言いました。
「今回参加している人の中に神田昌典さんがいます。彼は非常にすぐれたコンサルタントで、作家でもあります」と言って神田さんに起立を求めて紹介しました。
 参加者の中には有名な会社の社長も多いのに、異例の出来事でした。そして同じ業種でありながらそんなに持ち上げるなんて、やはり船井さんはすごいと思いました。
 船井さんの後は貞廣(さだひろ)里美さんという方でした。人を見るだけで過去や未来が見えるというサイコメトラーという人だそうです。
 質疑応答のとき、その最初に手を挙げて「陰陽五行と十二支の起源はいつ誰が発見したのか、教えて下さい」と訊きました。
 すると彼女は答えました。「森田さんの後ろには修行をしたインド人が憑いています。もう何度も夢を通じて伝えたはずです」・・と。
 私は「えーー、知りません・・・。困ったな」と言うと「3月21日にまた夢に出ます」と言われました。
 そして貞廣さんの講演が終わりました。次は私と神坂さんの講演です。
 私がスライドの準備を始めると、神田さんが飛んできました。
「私、神田と申します。はじめまして・・・。私はこの春に、経営と占いというテーマの本を出す予定です。あまりの奇遇でビックリしています」
 私は彼に言いました。「今夜ゆっくり話しましょう。」
「いえ、私は森田さんの講演が終わるととんぼ返りをしないといけません。」
 ここで私の講演が始まる時間となりました。私達は写真を撮りました。
 短いけれど、この出会いは、ワダチそのもののような気がしました。神田さんにとっても私との出会いは「奇遇」だったのです。
神田さんとツーショット


船井総研直感力研究会・・・神坂さんの講演の部

 私と神坂さんの部では、私が最初に神坂さんを紹介することからスタートしました。
 私は次のように言いました。「地動説を左脳で理解しても、感覚的に理解している人は少ないです。科学者ですら自分は止まっているという前提で実験をする人が多いです。視点を太陽系の外に置けば、自分は一秒間に30000メートルも飛んでいるのにです。自分が中心に考えると自分は止まって感じるのです。同じ事は精神世界でもそうです。自分が中心の人が多いです。しかし神坂さんは空を悟ったブッダのように感じるときがあります。自分も世界も動いていて、自分は世界の中心ではないと思っているからです。」
 さて神坂さんが登場しました。今回の神坂さんの話の中で、大ヒットがありました。それは次のように言ったことです。
「私は同じ事を何度も言うような、時間を持て余している人間ではないのです。だからもう蘇生については話しません。私の寿命は同じ事を何度も言うほど長くはないのです、私は未来に向かいます。」
 そして六爻占術に関して喋りはじめて、未来は決まっていると言い出しました。彼の言葉を借りるなら、次のようです。
「もしも未来が決まっているのなら、まずはそれを知ることから始めにゃ、なりません。それについてどうこうと評価するのは、その後の話です。」
 確かにそうだと思いました。「運命は決まっている」と言えば、それに対する反論は多いです。論理の透き間を見つけては崩そうとしてきます。しかしまず「知ること」なのです。
 さらに言えば、あれだけ実験を繰り返した蘇生をもう喋らないのです。
 神坂さんは講演の半分を「97%の不自由」について喋りました。
 そして最後が、過去10年来のエネルギー圧の大変動についてでした。高圧状態はあれからずっと続いているそうです。

船井総研直感力研究会・・・私の講演の部

「こんちくしょう、こんなはずではなかった」と「こんなことがあってもいいのか」という二つの文章が書かれたスライドからスタートしました。
 全く同じ事が起こっても、この二つの感じ方をする時があると言いました。
 さて次からは、フィリピンから始まる、おなじみの写真が続きます。
 しかし孫さんの途中に「時間と空間は同じもの」という文字のスライドが入りました。
 孫さんはあたかも時間を戻すような超能力が得意でしたが、ここにきて物質化ができるようになったからです。
 指輪というアイテムが付加されましたが、基本的には同じ超能力だと思えるからです。 
 さて今回の講演の圧巻は、私が話題にした本の著者が聴衆席に座っていたことです。しかもその著者を船井さんが良い形で紹介していました。お膳立てとしてはバッチリでした。
 スライドは「DMとその効果」というものです。実際に去年の暮れに、私は六爻占術を広めるためにDMを出したり、新聞広告を出したりしました。もちろん前もってコインは振ってやりました。
 神田さんは『あなたの会社が90日で儲かる』という本を出しています。これは素晴らしい本でした。
 ハワイから私は「仕事をしている人はみんな読んだ方が良い」と書き込みました。それほど示唆に富んでいます。
 私はスライドのスクリーンにその本を掲げました。そしてこう言いました。「私なら、あなたの会社が90秒で儲かる・・という本を出します。でも出しません。なぜなら誰も信用しないからです」(笑)・・と。
 私は神田さんの本を批判するつもりは全くありません。しかし経験則を主体にしたものであることは否定できません。
 経験則を上手く使いながら売上を上げるのに、90日は最短です。幾つか広告を打ち、無料資料請求をさせて効果を計りながらやっていくのです。
 しかし私は六爻占術を使いました。やってみなくてもその広告の効果は事前に分かりました。実際にやったのはそれが現実かを見極めるためでした。
 実際、コインの通りになりました。
 経営者はリスクとの勝負です。多額の資金が広告には必要です。しかしそれが事前に分かることはリスクを減らします。
 私は株を運用しましたが、株よりも自分の会社の広告効果の方が、場が取れました。
 それはいつも場の中にいるからでしょう。他の会社のことよりも自分の会社の方を心配しています(もちろん株をされている方には逆の人もいると思いますが・・)
 私が出そうとする架空の本『あなたの会社が90秒で儲かる』というのは、45秒で卦を出し、45秒で判断するからです。
 しかし一つ、障害がありました。それは広告のアイディアが浮かばないといけないのです。コインはアイディアを出してくれません。出すのは人間です。
 会社の運命を変えるには、資料請求を有料にしたらどうだろか・・というアイディアさえも必要でした。
 しかしアイディアさえ出れば、六爻占術を使った経営は優位に立てます。だって経験則を積み上げる方式では、有料資料請求などをテストしてみることすら出来ないと思うからです。
 六爻占術を使えば、未来方程式を自在に使って売上をアップすることが可能なのです。
 だから「アイディアそのものをひねり出すために、コンサルタントは必要です」と言いました。これで共存共栄が出来ます(笑)。
 私の講演の部の醍醐味は、やはり神田さんの著書に関する部分だと思います。かなりの時間を割きました。
 通常のマーケッティングと六爻占術の違いを浮き彫りにしたと思います。
 しかし最後は「コンサルタントは不滅だ」と言いました。
 講演が終わり夕食に向かおうとした時、神田さんの姿はありませんでした。私の講演を聞き終わると、疾風(ハヤテ)の様に去っていったのでした・・
四時間の講演が終わり、スリーショットを撮る船井さんと神坂さんと私


船井総研直感力研究会・・・私の講演の部が終わって

 私の講演そのものは、とにかく「ぶっ飛んだ」としか言えません。ノリまくりでした。
 机の脇には神田さんの本を積んであり、それを一冊ずつ出して見せるシーンもありました。
 神坂さんのフォローも入れて二時間半、私の超マシンガントークが炸裂しました。たぶん、今までで一番早口だったと思います。しかしお客の感想は上々でした。
「すごいテンポで、引き込まれっぱなしだった・・」「それでも間の取り方が素晴らしい」と言われました。
 その証拠かどうか分かりませんが、夕食を食べることが出来なかったのです。
 私のところに続々と訪れて「六爻占術のテキストを送ってくれ」と言って名刺を差し出すのです。
「高いですよ・・」と私・・
「幾ら?」「10万円です」
「えー、そんなに安いの?」という感じです。
 そして10人が同じ事を言って、申し込んだのです。
 彼らに六爻占術を話すのは三度目です。しかし今日の私の話は、とても説得力があったようです。
 それはビジネス向けのイラストを描いたのと、神田さんの本の話を盛り込んだのが原因だと思います。
 10人とのやりとりで私は食事が出来ませんでした。それほどお客は興奮したのです(笑)。
 会社に帰ると、「講演で聴いた帰りだ」と言って、現金をその場で払ってテキストを買った人もいたのです。聴講者の一人からファクスでの注文もありました。
 60人の参加者の12人がその日のうちに買いました。「いくら高くても買う」と言った人が三人いました。
 さらに、やっと夕食にありつけると思うと、今度は別の人が「今国家プロジェクトをやろうとしている。失敗は許されない。だから六爻占術で占ってくれ。カネは500万出す」と言ってきました。
「私は自分のことしか占わないし、国家なんて全く興味がありません。断ります」と言うと、相手はしばし開いた口がふさがらず・・(笑)
 私は彼にもっとひどいことを言いました。「私は1億4000万円を儲けました。なのに500万円?? そして国家プロジェクト?? はした金じゃないですか・・」(笑)
 それをはした金と言い切れなければ、私は不思議研究は出来ません。
 でも彼は言いました。「普通の占い師は、他人は占っても自分は占わないよ。自分の私利私欲に自分の占いは使わないよ。森田さんはまったく逆だね・・はっはっは・・愉快だ」と言って笑い出しました。

不運

 企業戦略を練る上での六爻占術は、すごい威力があります。それは年末に私が実施した六爻占術の広告効果予測で実証されました。
 普通、個人の占いに使う場合は規模が限られています。しかし会社は別です。会社が投資する金額は多額です。社員の生活もかかっています。
 しかも妻財を用神とするだけなので、判断も比較的簡単です。
 直感力研究会では五人に一人が六爻占術を即決で買いました。それほどインパクトがありました。個人対象の講演会ではこうはいきません。
 そこに神田さんが同席していました。彼が六爻占術をどう評価したかは、不明です。
 しかし二割が買ったという数字は、多くの統計の中では高い方に入るはずです。
 不運にも神田さんは、そこに来て私の話を聞いてしまいました。これを不運と言わないで、何でしょうか・・
 しかも神田さんは、私から話を聞いただけなのです。自分で実証したわけではありません。こんな不運はありません。
 幸運なのは、不運に早く遭遇したことです。これは私の持ち論です。六爻占術の前から言っていました。六爻占術を始めてからは、もっと真実味を帯びました。
 私の年運で寅月寅日は最悪の日でした。原神・忌神がダブル発動しているのですが、原神が寅で退神します。その寅月寅日が2月10日でした。
 この日に向けて、私は運命の変更をかけようとしました。絶対にやらないという選択肢を幾つも振り、その日に実行しました。
 吉凶を越える面白さの世界に入ってしまったのです。剋されようが、もう構わないと思いました。すると・・・
 夕方、神田さんが聴きに来ることが参加者名簿で分かりました。私は急遽、スライドを追加しました。過去の話も入れたのです。彼には全部聴いて欲しかったからです。
 しかしそれが信憑性を創り出すと同時に、テンポも創り出し、直感力研究会4度目の講演にも関わらず「今日のが一番良かったよ」という評価を頂きました。
 私の年運では原神が退神するという日ですが、その前日に振った奇想天外な「変数」に、未来方程式は、計算値を変えた結果を出したのではないかと思います。
 ハンドルを手放さないと、運命のチェンジは、無いと思いました。でもそれには「私」が変わることも含まれているのです。さらに「私」は、時空の変数の配下にありました。
 不運は早く知った方がいい・・

直感力研究会の報告・・船井さんの話

「二月直感力研究会テキスト」と書かれた冊子の船井さんの部には、のっけから
1.人生は決まっているのか?
 でした。そしてその下には大きく
・森田健さんの六爻占術は今のところ確率90%で当たる
 と書いてありました。そしてその下には船井さんの考えが書いてありました。
2.私の仮説
・80〜85%の生涯は決まっている
・変えられる未来は15〜20%
・0.6〜1%は「地の理」を破れる可能性がある
・この世は「天の理」に従った真実の世界ではない。制約でがんじがらめにした監獄のような場。
 
 まず注目すべきは「私の仮説」という文字です。
 船井さんクラスの人になると「真実」とか「本当のこと」とかいう言葉を使いたがります。しかし「私の仮説」です。これは成長しないと言える言葉ではないと思います。
「80〜85%の生涯は決まっている、制約でがんじがらめにした監獄のような場」という表現もすごいと思いました。
 普通は世界は自由であり、自分の願望を実現する場だというのが一般です。
 私は六爻占術をやっていますから表記の「がんじがらめ」という表現は分かりますが、船井さんは六爻占術ではなく直感で知ったのです。それも私とほぼ同じ仮説を・・。
 次は
2.地球をとりまく「世の中」の構造
 というタイトルです。ここには左に「フォーカス」と書いてあり、私がモンロー研究所で付けた番号が書いてあります。
 三次元はフォーカス1〜21で、現界と書かれています。そして「結果の世界」とも書かれています。
 フォーカス27が生まれ変わり界です。
 フォーカス28〜34が霊界で五次元世界と書かれ、極楽界とも書かれています。この部分関してはテキストには原因の世界と書かれていましたが、講演中に「真の原因の世界に通じる世界」という風に訂正していました。
 フォーカス35が天界です。ここまでが人間界です。
 フォーカス36以上は二つに分かれていて、下が「未熟神界(疑似神界)」で上が「真の世界」であり、真の原因の世界だと言っていました。
 その下に注意書きがあり、
・天界以上では男女差無し。陰も陽も原則として無い。
・疑似神界の存在は人間の愛が大好き
 と書いてありました。
 さて、この分類は私の書いた「いのちの世界」ととてもよく似ています。これは「フォーカス番号」等の情報提供者の私としては、とても嬉しいことです。
 でも一つ、私の定義していない部分があります。
 船井さんの表には一番右に「裏」と書かれた部分があり、そこにはただ「仙界」とだけ書かれています。仙界はフォーカス番号に関係なく、上から下までを貫いているのです。
 道教で教わったことは六爻占術を始めてからも色あせることはなく、一つの真理として私の前にあり、それを図にした船井さんはさすがだと思います。
 船井さんは経営コンサルタントです。直感力研究会の出席者もほとんどが会社の社長です。
 普通ならば「売上を上げるぞ〜、エイエイオー!」とやってもおかしくありません。
 しかしテキストにはそんなことは書かれていません。船井さんは、私と同じく時空の謎に挑戦しています。
 今回は訂正がありました。それは「真の原因の世界」が人間界から天界に上がったことです。
 私も同感です。運命を変えるのは原因の世界にアクセスすることだと思いますが、それは人間界だけではないと思うからです。
 船井さんは直感でそこまで到達するのがすごいと思いました。
 
お外でツーショット


直感力研究会・・船井さんが最後に言った一言

 船井さんは各講師の方が喋った内容をまとめました。
 その最後に「私はパソコンは嫌いですが、なぜ操作するかと言えば、森田さんのホームページを見るためです。みなさん、不思議研究所は本当に面白いから是非見て下さい。ところであんなに沢山コーナーがあるのに、森田さんはいつもちゃんと書き込みをしていますね。あのパワーはどこから来るのですか」と言いました。
 私はその場で何を答えていいか分かりませんでした。
 それで今、やっとその理由が分かったので書きたいと思います。
 私が勝負するのは文章です。私は不思議な調査もやれば、瞑想もやれば、六爻占術もやります。しかしそれらで勝負しようという気はありません。
 瞑想で何かを得て、何かを悟って・・その結果私は「言葉で説明できるものではありません」とは言いません。言葉にしない限り、分かったことにはしていないのです。
 老子は逆の事を言います。言葉にすればタオを逃すと・・
 しかし私は言葉やイラストを駆使して、残したり、伝えようとします。それでしか勝負出来ないからです。だから私に悟りは不要です。
 マシンガントークは、間接です。伝えるのは、間接的な言葉しかないと思うから・・です。右脳の世界を使いません。
 富士通にいたとき、社員教育でも文章で勝負しました。ベニスでいくら活躍しても、帰ってからの報告書だけが勝負でした。
 大型コンピュータが結果をはじき出しても、それを一ヶ月かけて文章にする方に私は力を入れました。
「私は文章が下手だから」・・と言うことは、私には出来ません。下手でも私は勝負しないといけないからです。
 文章を書かない私は360度の可能性があります(笑)。しかし書くことで、固定化されます。それが私の個性だからです。
 逆に言えば、書くことがなければ、私はありません。
 私はまとまった考えが浮かんでから文章を書くのではありません。文章の後に考えがまとまるのです(笑)。
 実際書いてみて、そんな事を書いた自分に驚くことがあります(みなさんも経験すると思いますが)。
 私の女装も文章表現と同じだと思います。文章化するのとお化粧をするのが、とても似ています。
 お化粧は、その日の私の顔の固定化なのです。選ぶワンピースはその日の私の体の固定化なのです。
 女性なら誰しも経験していると思います。気分とファッションは同時進行しますよね・・
 これが男には少ないのです。だからバリエーションに富んだ固定化を楽しめないのです。
 みなさんは一体、何で固定化しているのでしょうか?固定化って、とても大事だと思います。だってそれが三次元に生まれるということだと思うからです。

直感力研究会・・その全体的感想

 和風の温泉である七沢荘でやったのも良かったと思います。
 いままでの直感力研は立派なホテルでした。聴衆はホテルの椅子に沈み込んで聞いていました。
 孫さんは瞑想について言いました。「瞑想は座禅をしますが、あれは下半身の血液の流れを悪くして、頭に持っていくのが理由です。ですので多少はしびれても良いのです。」
 まさにその状態で聴きました。講師にとってのメリットは全体が見渡せることです。笑う顔、頷く顔がよく見えました。ちょうどフォーカス35にいるような感じになりました。
 神坂さんが一時間半で終わり、私が30分をかけてフォローしました。私のフォローも良かったのではないかと思います。
 このHPで話題になった木星の話をしました。神坂さんは行きの電車の中で、私に東京で撮ったオーロラの写真をプレゼントしてくれました。
 私の話が終わり、「六爻占術を下さい」と言う人が二割もいたことはビックリでした。
 なんだか、とてもエネルギーに包まれた講演会となりました。



 出会いとは奇妙です。去年の12月のハワイでは、神田さんの本を推薦してここにアップしていました。
 その本人に会うとは思いませんでした。しかも向こうから話しかけてくるとは思いませんでした。
 地震の研究家が使ったプロジェクターをメモして帰りました。一週間経たないで自分で注文するとは思いませんでした。これからの不思議研主催の講演会では大活躍をするはずです。
 そして最後に一つ、報告があります。
 私は直感力研究会のためにはレジュメを作るつもりがありませんでした。でもある日、船井さんが秘書に言ったそうです。「この『「不思議の友」9』の運命についての部分は素晴らしい。森田さんの許可を取って、これを載せて下さい」・・と。
『不思議の友』をちゃんと読んでいてくれただけでも嬉しいのですが・・

資料有料請求は正しかった

 どの広告を見ても、「今なら無料で資料をお送りします」というコピーばかりです。
 神田さんの『あなたの会社が90日で儲かる』という本でも、もちろんのこと、資料無料請求を付けろと言っています。
 2月10日、「資料有料請求」という意識で振ったら、吉と出ました。
 そして直感力研究会の神田さんが聞いている正面で私は言いました。「神田さんは資料無料請求しろと言っています。しかし私のコインは逆なのです。でも信じられません。」
 信じられないとは言いながらも、この前提で不思議研の次の戦略が立てられました。
 今度、経営者にDMを送るのです。もちろん「資料有料請求」でです。でもあまり高い価格は設定しませんでした。
 私は恐る恐るコインを振りました。するとコインは「バカめ、へっぴり腰で行くんじゃねえ・・もっと高くしろ」と言ってきたのです。
 その値段を振りました。最初に有料の値段を付けたときの12倍で行けと・・
 うっ、そこまでするか・・?2倍じゃないんです・・12倍なんです・・正気か?
 とほほ・・そんなことをすれば、誰も買わなくなってしまう・・
 でも過去のデータを調べて、大変なことが分かりました。無料の資料が付けば付くほど、買う確率は減っていたのです。
 お客の心理
「今なら資料無料請求なんて、よほど売りたいんだな・・やめとこう。」
「えっ、資料請求すら有料か??何様だと思ってんだ・・俺は客だぞ・・でも、買おう。」
 コインは正しかったのです。もしもこれが正しければ、資料で儲けて、ブツで儲けて・・
 私はバカでした。私は商売人でありながら、ボランティアをして、わざわざ売上を減らしていたのです。
 私にはエゴがあるから低い値段を設定していたのかも知れません。
 商売をされている方、バカな問いでもいいですから、一度コインを振ってみることです。

直感力研究会の余波

 もしかして、私の運命を大きく変えているかも知れません
 神田さんはコンサルタントです。船井さんはコンサルタントです。
  この二人は日本でトップのコンサルタントだと思います。
 その二人が首を揃えている時に、超ノリノリの講演会ができたこと・・が、運命を変えいるのではないかと思ったのです。
 社長たちに配布された資料は、『「不思議の友」9』では一番難しい「運命の仕組み」でした。
 何かが変わっている・・いえ、違うのです。変わらないということが、分かってきたのです。これは、今までとは全く違う流れなのです。
 船井さんが言い続けたキーワードだって、今までは「プラス思考で世界を変える」でした。でも今回のは・・知ってますよね・・
「変わらない」という言葉を、私は高校時代から言い続けてきました。
 でも周りの人はほとんどが逆を言いました。
「世の中は変わる」「世の中を変えよう」
 バカじゃないかと思いました。「変わりたい病」・・うんざりです。
「世の中を変える」・・何様のつもりだ・・(私が言えたせりふではないが・・(笑))
 ところが・・そうじゃない・・と言った大物がいました。船井さんです。
「この世は天の理に従った真実の世界ではない。制約でがんじがらめにした監獄のような場。」
 この言葉って、すごいのです。ここまで言える人が、いますか?
 とうとう来たな・・と思いました。大転換の時期が・・です(しかし、これにドキドキする人は、何も変わりません)。
『「不思議の友」9』を最も評価したのは、船井さんかも知れません。
 船井さんには『不思議の友』を一号から送り続けていますが、これほど評価されたのは初めてなのです。
 私は高校時代からずっと諦めませんでした。本当に変えたかったのは、この私の方なのです。
 でも小手先では変えられないことが分かっていました。それでも諦めたくはありませんでした。
 だから、簡単に「世界を変えよう」などと言う人が信用できないのです。内面の見方が浅いと思うから・・

神坂さんに送ったファックス

(前略)
 六爻占術の仕組みについてずっと考えています。
 今日は一つ、進展があったので報告致します。
 
 六爻占術では十二支が大きな役目を果たしています。
 しかし十二支の表を見て寅は、時間で言えば朝の三時から五時に当たり、月で言えば二月に当たり、年で言えば1998年または2010年に当たります。ここまでは時間の世界です。
 しかし同じ寅が、方向を指すときは東北です。
 これが私にはどうしても理解できませんでした。
 なぜ時間と空間を一つの十二支で扱えるのだろうと・・
 直感力研究会では「時間と空間は同じものだからです」と言い逃れをしました。これはアインシュタインも言っているから、誰も反論しません。でも時間と空間が同じものだと言うことを、私自身はピンときていないのが本当のところでした。
 しかしきょうは一つの仮説に達したのです。
 それは、「六爻占術では空間だけを扱っている」ということです。
 
 神坂さんは直感力研究会で次のように言いました。
「私は未来が予測できます。なぜなら太陽系の動きは2004年2月と言えば、すぐにその位置が出てくるからです」・・と。
 これぞまさに真理かも知れません。
 私たちは時間を得体の知れないものだと思いすぎています。しかし六爻占術を開発した人たちにとっては得体の知れないものでは無かったのです。なぜなら、時間を空間に置き換えたからです。
 北は子(ね)です。そこから三つ目が寅です。だから東北になります。
 12月は子です。そこから三つ離れたのが寅です。だから寅は二月です。
 つまり時間の流れを地球の自転に載せて、位置で表現しているのではないでしょうか・・。
 だから時間と場所が同じ表に乗るのです。
 あとは五行の処理ですが、固有の時間帯がどうして固有のエネルギー(五行)を持つのかサッパリ分からなかった私だったのですが、空間の位置が持つエネルギーなら、なんとかなるかも知れないと思います。
 
 この仮説が正しければ、銀河運動装置が一回転すると十二支が一周してバケツにすべての五行のエネルギーが入るのです。
 そして次の回転に入る前に、地表を回っているフィルムケースにバケツからエネルギーをあけて、次のバケツ汲みのための回転に入ります。
 この水で金魚が生き返ります。
 バケツ汲みはどこでやっているのかと言えば、その一つの仮説は高次元だと思います。
 なぜなら十二支は北→東→南→西という風に、方向のすべてを回るからです。
 三次元に存在する球はそのようには回転できません。地球も北極と南極は地軸で固定されているからです。
 しかし高次元の超球なら可能です(超球とは切り口が球のものです)
 でもそれは公転をしていない世界での話です。
 地球は公転しています。するとその地表にいる我々は外から見ると螺旋進行しています。
 螺旋進行すれば、四つの方角をすべて運動することが可能だと思います。
 だから十二支の表は、自転と公転が入って初めて出来る表なのです。
 それをガリレオが地動説を唱える前から、使っていた六爻占術師はさすがです。
 あとは五行がどういう風に関係するのかを分かれば良いのですが、これも時間を考えずに空間だけを考えても真理に近づけるような気がします。
 
神坂さんよりの返事


人は何のために生きるのか

 神田さんのビデオを見て、カセットテープも聴いていました。それによれば経営者は金儲けをしています。当たり前の話です(笑)。
 しかしこの当たり前の事がこの業界(不思議業界&精神世界)では、違うのです。金儲けは批判されます。
 実を言えば、「何のために生きるのか」と書き込んでから神田さんのビデオとかカセットを聴きました。
 カセットには神田さんの取り巻きの経営者たちが出てきました。そしてこの不況下でどのようにしてお金を儲けるかを一生懸命に議論していました。
 それを聞いているうちに、金儲けとはとても健全な行為だと思えるようになりました。
 もともと私は健全だと思っている方です。
 しかしこの業界が、そうはさせてくれません。私は「金儲けがうまいな」と、よく皮肉を言われました。
 しかし・・です。一抹の疑問は消えません。「私たちは何のために生まれてきたのだ」ということの・・です。
 会社経営でうまくいって、それでOKでしょうか・・それでOKなら、私は不思議研を始めていませんでした。
 学生時代にサハラ砂漠を横断したとき、岩波新書の『合理主義』という本を持って行きました。そこにはヨーロッパの合理主義が書かれていました。
 合理主義では、ビール会社の経営者なら死ぬ時に「ビール万歳」と言って死ぬそうです。
 私は当時、これに納得しました。なぜなら就職を控えていたからです。
 私が富士通のために頑張ったことは前にも書きました。でもある日、景色が過去になる日が訪れました。
 神田さんは、ビール万歳派ではないかと思います(本当のところは分かりませんが)。船井さんは逆です。
 合理主義が陽なら、非合理主義は陰です。私も船井さんも、両方持っていると思います。
 しかし神田さんの世界に陰を感じるのはまだ20%です。
 そんなに売上を上げることが楽しいでしょうか・・
 私は経営者として売上向上は常に実行していますが、それほど楽しいとは感じていません。
 だって「今日は大きな契約が取れました」と書き込むことはないでしょう?(笑) 
 
 話は変わります。
 資料無料請求を止めて、資料の価格は12倍にしなさいとコインは言いました。その対象は経営者です。
 考えてみれば当たり前です。相手は金が目的なのです。金儲けの資料をタダで上げるわけはありません。
 なぜなら、六爻占術を売ることが出来るのは、日本で私しかいないのです。私がNOと言えば、その人は買うことが出来ません。
 さて、一連の書き込みの中で、やはり崩れないことがあります。それは「快システム」です。 
 苦痛に快を感じるか、幸福に快を感じるか・・人によって違いはありますが、「快システム」は変わりません。
 だから・・どんなに理屈をこねても、変わりません。
 金儲けに快を感じる社長と、人助けに快を感じる精神世界の人とは・・同じなのです。

私は誰?何のために生きるの?

 アネモネが取材に来ました。前回のアネモネの雑誌の最後には「愛読者カード」が入っていて、私の記事がいちばん評判が良かったのだそうです。
 この日の取材は「シンクロニシティ」でした。私はオリジナルなイラストを10枚も作っておきました。それを使って説明しました。まるでミニミニ講演会でした。
 木星と地球の公転周期の最小公倍数が12年だと言い、星占いでは12年ごとに変化が起こっていると言いました。その理由は木星の引力にあると言ったとき、記者は唸りました。
「今回のテーマは、シンクロニシティの引力という名前にしようと思っていたのです」・・と。
 まさか本物の引力が関係しているとは思わなかったらしいのです。
 そしていよいよ本論に入りました。
 シンクロニシティは「すべては決まっているのだ」というのを伝えるためにある・・だとすれば諸手をあげて喜ぶべきではない・・我々は目隠しをされて女王様からコントロールされているM男にすぎない・・それを気づきだなんだと喜びの声を上げて・・もはや変態変質M男です・・・と。
 もちろん育ちのいいアネモネに、変態変質が載るわけはありません(笑)。
「これから世の中は本当に変わるでしょうか?」・・と彼
「変わります。船井さんがこの世は運命でがんじがらめの監獄のようだと言っていましたから」・・と私。
「ほう」・・と彼。
「決まっていることを認識することからすべてが始まります」・・と私。
 最後に彼は言いました。「精神世界でシンクロニシティと言えば、自分を肯定するためだけにしか使いません。そういうの、どう思いますか?」
「はい、それは私の作った空性方程式を理解していないからです」・・と私。
 彼は帰るとき、「『「不思議の友」7』を買いたいです」と言いました。最後はなぜかチベットの話で盛り上がってしまったからです。
 
 さて、別コーナーにある人が面白い書き込みをしていました。
「何人もの友人に不思議の科学を貸しました。「不思議の友」も紹介しました。その中で、会員になったのは一人だけです。なんで?こんなすごい情報が載ってるのに・・なんで興味をもたないの?!一人の友人が言いました。あなたは何も悩みがないからそんな事言ってられる、皆、生活していくだけでぎりぎりなんだって・・その友人のまわりには、病気の人、借金に追われる人、大変な悩みを抱えている人でいっぱいでした。」
 私にも不幸なことがありました。長男の流産です。分娩室で既に死体となって現れた息子を前に、私はつぶやきました。「神よ、もうお前の好きにはさせないぞ・・」
 私は「不思議研究所を始めるぞ」と決心してから五年間も何もしないで時間が経っていました。なかなか始められない私に、長男は火を付けました。
 なまじっかの不幸では火がつかなかったのです(この私の方がよほど不幸よ・・と言う人の方が多いと思います。不幸ごっこは自分が一番という人ばかりだと思いますから。決して森田は不幸ごっこをする気はありません)。
 さて、これは外からの刺激でした。でもそれだけなら長続きはしません。
 何が長続きさせたのでしょうか・・それは・・孤独感です。
 生まれるときも死ぬときも、たった一人です。
 孤独感という悩みは、どんな時にも襲ってきます。
 例えば長い講演会の間の十分の休憩・・その時、孤独感の中にいます。
「私はなぜ私として生まれてしまったのか・・」
 何もそんな時に考えなくても良いと思います。でも、その崖っぷち感がないとマシンガントークが続いていかないのです。
「私は誰?何のために生きるの?」
 三才の時、電気ドリルで足に穴を開ける時、私は体脱していました。もう肉体に帰りたくありませんでした。
「私は誰?何のために生きるの?」大人の私は問いかけました。そして子供の肉体に戻りました。
 今、あの時の私がここにいます。
 私は山田太一という放送作家が好きです。彼がある本に書いていました。
「先日見たボディーガードという映画には驚きました。彼はまさにプロでした。依頼人を守るために何でもしました。そして昨日見た麻薬Gメンのドキュメンタリーにも驚きました。彼もプロでした。私が何に驚いたかと言えば、自分自身に全く疑問を持たずにやっていることを・・です。」
 昨日見た経営コンサルタントのビデオの中である人が言っていました。
「今度生まれるときにたった一つ覚えていられることがあるとすれば、お客様の声を聞くということです」・・と。
 私はこう答えます。「今度生まれるときにたった一つ覚えていられることがあるとすれば、それはこの森田健という肉体に宿った私という感覚です」・・と。
 たぶん、スープを飲まなくても、この感覚は覚えていられないのです。

書き込み期間:2003/02/01〜2003/02/28