テーマ:「中国紀行2002.7」
書き込み期間:2002/07/03〜2002/07/109
要旨:
トラさんは、六爻占術を知らない人、またはこれを活用しない人はチャンスの無い人だと言います。
「運命が決まっていて、動かすことが出来なかったら、誰も占いません。」とも言いました。
六爻占術では吉凶が出ますが、財運の場合は利益がいくらかとは出ません。それは本人がどれだけの投資をするか次第で大きくも小さくも変わるのです。
六爻占術を活用すれば、吉を最大限に、凶を最小限にすることも可能なのです。
財運に関して言えば、同じ大金が入るのでも、財運の良いときなら何事もなく、財運の悪いときだとしっぺ返しが起きる可能性があるそうです(但し自分の努力による稼ぎは別です)。
だから、自分の運を知ることは重要なのです。
今回もトラさんからいくつもの六爻占術のノウハウを教わりました。
例えば、用神が強い生を受けて、発動して旺盛であればあるほど良いかといえば、必ずしもそうとは限らないのだそうです。
過ぎたるは及ばざるがごとしで、強すぎると凶に転じるのです。こういう場合は、忌神を強くすることで運命改善をすることもあるのです。ですのでこれを知らないと判断や改善で逆をやってしまうおそれもあります。
トラさんは常に、全てに適合する新しいルールを研究していて、その為に実際の事例とデータを集めています。HPを見ている人から募集したサンプルなどもその一部になります。
そうして、違った箇所とその原因を検証するのです。
そのトラさんが、「自分が変わっても運命は変わらない、むしろ運命が変わることによって自分が変わる」と言っています。
風水改善は運命を変える手段の一つです。私もコインの卦を読みながら我が家のリフォーム計画を考えました。
全ての運命を変えられるわけではありません。中には変えられないものや、片方を良くすると片方が悪くなるケースなどもあります。
ですが、大きな流れは変えられなくても、その幅の中でより良いものを手に入れたり、障害物を避けて通ったりすることは出来ます。六爻占術はその為の情報を出してくれます。
中国滞在中に、『人生楽しみの見つけ方(川北義則著・PHP文庫)』という本を読みました。
物欲などの低次欲求をバカにするなという内容が書かれていて、私も賛同しました。
「愉しんで生きている人は愉しむ心を持っているから愉しみが寄ってくる」という内容もありました。
これらは六爻占術にも通じる話だと思いました。
卦を判断しているときに笑い声が聞こえたら吉になります。いつも良い場を作っている人はいつコインを振っても良い卦が出ることが多いです。
コインは欲を否定しません。欲がからむと外れるなどということはありません。
それどころか欲するものを手に入れる為の情報を的確に出してくれます。
六爻占術を活用して、欲を満たしながら、愉しみながら生きていけたら良いと思いませんか?

※この中国紀行の中のコイン占いに関する記述は、六爻占術関連の記事からも読めます。
目次
○中国行きの吉凶
○映画『タイムマシン』
○ブッシュマンの哲学
○罪悪感
○2−8の法則
○運命とチャンスに対する考え方
○過ぎたるは及ばざるがごとし
○六爻占術マル秘ノウハウ1
○陰陽師
○「あなたはどちらに恩義を感じるか」
○情報の価値
○外部スタッフ
○トラさんからの話
○森田家の風水
○私の会社とりんごの部屋の風水
○六爻占術マル秘ノウハウ2
○愉しむ心
○低次欲求をバカにするな
○帰りの飛行機の中で
中国行きの吉凶

占い日   :2002/06/05 裏目(昇順):1/1/1/1/2/0

占い日(暦) :乙巳(火)月 甲辰(土)日 空亡−寅卯
    相冲: 亥   戌
    相合: 申   酉
    兄弟戌土   回頭生 父母巳火 玄武
  仇神 子孫申金       白虎
  用神 父母午火     トウ蛇
    兄弟辰土       勾陳
  原神 官鬼寅木       朱雀
  忌神 妻財子水     青竜
坤宮   雷天大壮(らいてんたいそう) 火天大有(かてんたいゆう)


<トラさんの判断>
 世爻を用神とします。世爻が強くて、大丈夫です。
 原神が空亡で、途中に寂しいかもしれません。
 世爻が六爻の動爻に入墓して、戌土が駅馬で、飛行機に解釈できます。
 入墓すると、寝入ります。
 兄弟が発動して、お金がかかり、出て行きます。

<実際>
 日本からの飛行機は時間通りに北京空港に着きました。
 飛行機(駅馬)の墓に入り、ぐっすりと寝入りました。
 北京空港で動く歩道に乗っていると、わずか5メートルほど後ろに、森前総理大臣が乗っていました。
 大した数の側近も連れていなくて、なぜか寂しさを感じました(笑)。
 しかし森前総理は、動く歩道の上を歩きたいらしく、私にどんどん迫ってきます(笑)。
 しかし彼は太っているので私を追い抜くことができず、私のすぐ後ろで止まりました。
 すると中国の警備係りのような人から私は「お前、歩けよ・・」というようなことを言われ、しようがないから、私もノコノコ歩きました。森前総理も私の歩調でノコノコと・・(笑)
 どこかでバックの鍵を紛失し、新しく鍵を購入するのに15元出ていきました。
 以上、予定通りでした・・

映画『タイムマシン』

 行きの飛行機の中で『タイムマシン』という映画を見ました。
 HGウエルズ原作を映画化したもので、私の記憶によれば原作とはだいぶストーリーは違いますし、以前作られた同原作に則った映画『タイムマシン』とも違います。
 主人公は物理学者です。彼は愛する婚約者を、公園の散歩中に、強盗に襲われて失います。
 彼は四年の歳月をかけてタイムマシンを作ります。飲まず食わずで研究するのですが、それは愛する彼女を取り戻したいという情熱からでした。
 タイムマシンは完成して、いよいよ四年前に戻ります。
 そして恋人と再会した彼は、過去の流れを変えようとして公園に行くのをやめて別の場所に行こうとします。
 しかし途中で彼女は車に轢かれて死んでしまいます。
 彼女はどうしても死ぬ運命にあるのか・・過去を変えることは出来ないのか・・
 この疑問を持った主人公は未来に向かいます。
 2036年・・その年、月が爆発して、その影響を受けてほとんどの人間は死滅します。
 さらに8万年先まで行くと、再び人間が生活しています。
 月の爆発の難から逃れて地下に潜った人間と、地上に残った人間とが存在しています。
 地下の人間は野獣のように異常化しています。そして地上の人間を食べて生活しています。
 地上の人間は「諦めること」しか知らない人間になっています。
 これは現在の世界、すなわち家畜を食べる人間を思わせます。
 食べられる人間は、ある意味、食べられても当然だと思っています。
 そこにタイムマシンで降り立った物理学者・・
 彼は言います。「なぜ地下の人間と戦わないのだ? なぜ運命を受け入れるばかりなのだ?」
 ある日、地下の人間が「狩猟」に出てきて、学者と知り合った地上の女性を捕まえていきます。
 学者は怒り、一人で地下に向かいます。そこでボスのような地底人に会います。
 学者は彼を非難しますが、ボスは言います。
 「21世紀の初頭に宇宙開発をして最後には月の軌道をも変えてしまった・・それが全ての原因だ。」
 学者は戦い、ボスをやっつけます。
 ボスをやっつけるためにタイムマシンを失います。そして女性を救い出します。
 救い出された女性は言います。「タイムマシンが無くなってしまったわね・・あなたの過去に戻れないわね。」
 学者は言います。「いいんだ、ここで君と暮らす・・」
 過去を変えようとした執念はそこにはありませんでした。新しい恋は、過去を忘れさせました。
 さて、これらは全て「同じ場所」で繰り広げられる事件です。
 学者は新しい彼女に言います。「ここが私の机のあった場所だ・・あそこがキッチンだった。」
 映像には8万年前も同時に映ります。
 学者の家政婦が学者の友達と話しているシーンです。
「旦那様はどこに消えてしまったのでしょうか・・」
「彼は自分の居場所が見つかったんだよ。だから戻って来ないんだ・・」
 彼の部屋の黒板には時空を制御するための方程式が書きなぐってありました。
 一方8万年後のその場所は草原です。
 新しい彼女と学者は過去も忘れて、そこでの生活に入っていきます。
 なにも「制御」することも忘れて、新しい彼女との生活に・・です。
 2030年以来、「データバンク」と言われているコンピュータが擬人映像化して登場します。最後にその人(コンピュータ)の語りが入ります。
 「私は全てを記憶しているが、記憶を消せないことほど、苦しいことはない。」

 以上ですが、この映画は一度見ただけではよく分からないという感じもします。
 過去を変えることが出来ないのは、どうしてなのか・・
 このセリフは物理学者が何度も言います。
 そして物理学者は実際にタイムマシンを作って過去に行きます。しかし彼は言います。
 「彼女は死に方を変えることしか出来ないんだ・・」
 もしも過去を変えるということが出来たとすれば、この学者は、うまくいかないことが起こると、何度も過去を変えに行くと思います。
 孫さんは患者の腫瘍を取り去ったら、過去の撮影したCTスキャンの映像からも痕跡は消えていました。
 これは過去をも変えたのか、それとも単に「現在」のCTスキャンの画像を変えたのか・・
 六爻占術では過去を変えるという話はありません。未来のみを「変え」に行きます。
 それでも六爻占術は、タイムマシンに似ていると思いました。
 いえ、タイムマシン以上かも知れません。だってバーチャルな予測すら出来るからです。
 この映画ではタイムマシンを使っても過去を変えることが出来ませんでした。
 いえ、出来るのですが、運命は変わりません。
 これは六爻占術の話にも出てきました。事故を回避すると病気になる・・とかです。
 タイムマシンものでは、大抵過去を変えて、その影響を受けて未来が変わるものが多いです。
 そういう設定にしなかったのは、映画の作者が「運命は変わらない」という考え方を持っているのかも知れません。

ブッシュマンの哲学

 今回、『なぜいい考えが浮かばないのか(多湖輝著、PHP文庫)』という本を持ってきました。次のことが書いてあります。
 ブッシュマンの哲学

 日が昇るから 目を覚ます
 目を覚ますから 腹が減る
 腹が減るから 狩をする
 狩をするから メシ食える
 メシ食えるから 金いらない
 金いらないから 働かない
 働かないから 時間がある
 時間があるから 遊んでいる
 遊んでいるから 不満がない
 不満がないから ケンカがない
 ケンカがないから 気分がいい
 気分がいいから 眠くなる
 眠くなるから 陽が沈む
 陽が沈んだら あとは知らない
 だからアフリカは平和です
 だからぼくらはブッシュマン
 この一節は働き蜂の都会人に対しての逆の生き方として表現されています。
 この本の中でもブッシュマンの哲学は高く評価されています。
 週休二日になり、長期休暇も当たり前の世の中になり、時代はブッシュマンの頃に戻ろうとしていると言っています。
 行きの機内で見た『タイムマシン』もこのテーマに近いものがあったような気がします。
 過去を変えてまで恋人と一緒になろうとした科学者・・
 地下の人たちに食われてもそれが人生だと思っている8億年後の人間達・・
 いったいあなたはどちらですか?そしてどちらが幸せでしょうか・・

罪悪感

 『なぜいい考えが浮かばないのか』の本の中に、食器洗い機を開発する電機メーカーの話が出てきます。
 当初、食器洗い機は普及しませんでした。
 ですから日本とアメリカは違うのだという結論の元、もう一度チャレンジするメーカーはいませんでした。
 しかしある時、松下電器の人は考えました。「罪悪感がキーではないか」・・と。
 罪悪感を無くすような売り方をすれば良い・・と。
 そして食器洗い機では松下がトップになり、その座が揺らぐことはありませんでした。
 私はこの話を読んで、大変に面白いと思いました。
 人が何かにチャレンジしないのは、罪悪感があるのだ・・と。
 罪悪感からフリーになることが、自由になることかも知れません。
 罪悪感は良い子でいたいという気持ちです。
 あなたにとって、何が罪悪感ですか?
 私が自分の罪悪感に挑戦しなければならなかったのは、不思議研を始めるときです。
 多くのことに罪悪感を感じました。
 好きなことを自由にやるというのは、自分自身が持つ罪悪感との戦いかも知れません。

2−8の法則

  
 『人生楽しみの見つけ方(川北義則著・PHP文庫)』という本の中に「2−8の法則」というのが書いてあります。
 会議で発言するのは全体の二割だそうです。
 でもその人間の発言の影響力は全体の8割に及び、ほとんど支配的になるそうです。
 これを「2−8の法則」といい、多くのことに当てはまるそうです。
 流行現象を解析した社会学者ロジャースの理論でも、新しい流行現象で創造者としての栄誉もしくはそれによって利益を得るのはそれを早く取り込んだ全体の二割の人たちで、あとはその流行を支える追随者としてしか存在を許されないらしいです。
 物事をスピーディーに片づけようと思ったら、まず全体の二割に達するまでがむしゃらにやってみることだそうです。そうすれば八割方見通しはつくそうです。二割は数字に表れた二割でなく、非常に濃厚なエネルギーを持った状態で・・です。
 真面目な人は、二割は二割だと融通性のないことを言いますが、柔軟な頭の持ち主は本能的に「2−8の法則」を知っているのです。だから元気もあるし仕事も早い・・
 この法則の一番の活用例は、組織に入っているなら、全体の八割に影響を与える二割のグループに入ることだそうです。
 それはどうやって見分けるかというと、多数派ではない方だそうです。

 さて、以前仙台の佐佐木さんのところで、あるパーテンセージを越えると、全体の趨勢が決まるという話を聞きました。
 「2−8の法則」というのは、その前の段階の話だと思います。
 世界は螺旋のように流動的に動いています。
 「変化に乗れ」と言ったのはチベットの高僧でした。
 その変化を作り出すものは、八割ではなくおそらく、二割なのです。
 変化に乗るということは、八割に乗っても、遅いのです。
 いえ、乗るのではなく、二割に入って変化を作り出すことかも知れません。
 二割のグループに入れ・・
 しかしその二割を形成したのも、その中の二割だったはずです。
 つまり非常に少数のエネルギーがこの世界を動かす可能性を持っています。
 二割が八割に広がったとき、最初の二割は、すでに新しい二割の変化に乗ってしまっている可能性すらあります。
 しかし私たちは二割をバカにする傾向にあります。
 「それはダサイ」「それは科学で証明されていない」「そんなこと、信じないわ」「証明してくれたら信じるわ」「またそんなことをやっているの」「失敗したらどうするの」「誰も付いて行かないわよ」「いつまでもつかしら」・・
 二割が八割に影響を与える様子は、ミームの伝搬を思わせます。
 ミームが増殖に成功していく過程において、ミームは宿主に損はさせないと思います。損をさせると伝搬しないからです。
 それが社会学者ロジャースの理論になっているのかも知れません。
 しかし考えてみれば、六爻占術が二割を越えた世界は、すごいものがあります。
 八割にも達した日には、未来は予測され過ぎて、固まってしまうかも知れません(笑)。
 しかし、六爻占術が2になるのは、ほど遠いのです。
 なぜ2が8を動かしてしまうか・・
 それは世の中は動くということが前提となっているからかも知れません。

運命とチャンスに対する考え方

 トラさんは言いました。「運命が決まっていて、動かすことが出来なかったら、誰も占いません。」
 確かにそうです。このHPの議論でも、運命が決まっているということを受け入れない人がとても多くいました。
 さて、ニッセンの株の占いを考えてみましょう。
 トラさんは言いました。「森田さんのホームページの情報に触れることのない人は、チャンスが一番無い人です。次にチャンスの無い人は、ニッセンを買わなかった人です。」
 これは結果論であるかも知れません。
 ニッセンの結果を見てから自分でコインを振って投資を始めた人もいますから・・
 そういう人にとってはニッセンの情報もチャンスの一つだったのです。
 さて、財運が悪いと卦に出た人は、そのときにあまり投資をしないのが六爻占術に則ったやり方だそうです。
 逆に、財運が良いと出た人が少ない投資しかしないのは、チャンスを利用していないのです。
 財運が良くて、投資先も吉と出たとき、思い切った投資の出来ない人はチャンスを逃しているのです。
 私の今年の財運はとても良いです。ですからニッセンに全財産をかけてもOKだったのです。それはチャンスを充分に利用したのです。
 六爻占術でいくら良い結果が出ても、そのチャンスを利用しないと、現実化しないそうです。
 逆に、悪い結果もある意味で一つのチャンスであり、それを回避することでダメージを最小限に出来るのです。
 財運などは儲けの「絶対値」が出ているわけではありません。
 それを倍にするのも、半分にするのも、振った本人次第です。
 昨年の秋にニッセンの予想に触れて、私はそのチャンスを十分に生かせたのです。
 しかも5月31日の売りで、株価下落のダメージを受けることが無かったのです。
 ここに六爻占術の冥利があるのです。
 決まっているのは、大きな流れなのです。
 流れをほんの少し利用するだけで、私のような個人にとっては、ものすごいハイリターンで返るのです。

過ぎたるは及ばざるがごとし

 下は、以前ある人が入れたワールドカップの試合の判断です。

占い日   :2002/06/18 裏目(昇順) :2/0/2/1/3/3
占いごと  :ワールドサッカー・韓国対イタリア

占い日(暦) :丙午(火)月 丁巳(火)日 空亡−子丑
    相冲: 子   亥
    相合: 未   申
    仇神 父母戌土 父母戌土 青竜
      兄弟申金   兄弟申金 玄武
    忌神 官鬼午火     白虎
    用神 妻財卯木   トウ蛇
原神     官鬼巳火    父母辰土 勾陳
  子孫子水 仇神 父母未土     朱雀
乾宮 乾為天(けんいてん) 天地否(てんちひ) 雷水解(らいすいかい)


世爻(妻財卯木)は発動している兄弟申金より剋されている
原神(子孫子水)は発動している父母戌土より剋されている
原神(子孫子水)は発動している兄弟申金より生じられている
原神(子孫子水)は空亡
原神(子孫子水)は月破にある
応爻(父母戌土)は月(火)より生じられている
応爻(父母戌土)は日(火)より生じられている
応爻(父母戌土)は発動している官鬼巳火より生じられている
六合卦があります(天地否)
爻の伏吟が出ています


よって、イタリアの勝ち
(2002/06/18)
 
さて、上記の卦ですが、まさに「過ぎたるは・・」なのです。
 応爻は月日から生じられ、応爻に対する原神は官鬼で、それも発動しています。
 つまり応爻にとっては良すぎる卦です。
 これをそのまま判断すれば応爻(イタリア)の勝ちとなりますが、トラさんに言わせるとそうではないそうです。
 もしも応爻に対する忌神(世爻の妻財)が発動していれば吉となりますが、忌神が静爻で、ここでは影響を与えられる忌神が不在と言えるのです。
 だとすると、「過ぎたるは・・」で、世爻の勝ちとなります。
 官鬼は発動した兄弟と相合で、兄弟は世爻を剋することはできません。同様に官鬼は応爻を生じることができません。
 官鬼は審判と判断できます。
 発動した官鬼は内卦にあり、世爻側にあり、審判は世爻にとって有利に働きます。
 よって、韓国の勝ちなのです。

 忌神の存在というのは、大事なのです。
 六爻占術の判断の際、忌神を応期にするのもあるのではないかとトラさんは言っていました。良すぎる卦が本当に良い結果を出すためには忌神の力が必要だからです。
 反対者のいない存在は、凶なのです。マイナス要因のないことは、うまくいかないのです。
 また、弱い用神が突然強く生じられるとダメだそうです。
 絶食をした人に沢山食べさせるようなものなのだそうです。
 貧乏人に突然大金が転がり込み、人生が狂うのはそれが原因かも知れません。

六爻占術マル秘ノウハウ1

●六爻占術は応期を全て出せるか
 トラさんの見解:「応期に関しては、完璧に全部出すことは出来ないかも知れません。私が今まで体験した中では、興味ある例があります。それは私を含めて中国の六爻占術師は、暗算で卦を出して判断します。そのとき間違えたときがありました。しかしその間違えた応期が実際に起きた応期でした。あとで正しい卦を出して判断しもその応期は出ません。時空が私にわざわざ間違えさせたのかも知れません。コンピュータの卦ではこういうことは起こりませんが・・応期に関してはまだまだ研究中で、確率は上がりつつあります。」

●三合局
 三合局は、自分を生じることが出来ません。
 これは入社試験に受かるかという例題の時に出た話題です。
 世爻と応爻の両方が土で、三合局は火でした。
 するとトラさんは「三合局が応爻を生じて、採用されません」という判断をしました。
 私は言いました。「三合局は世爻も生じています」
 トラさんは答えました。「三合局は、自分を生じることが出来ません。」
 これはテキストには書いてありません。

●合
 「合」には未練の意味があります。
 恋愛占いでは、相合が多いとエッチという意味になります。
 エッチなことに未練があるからです(笑)。
 古文書より・・
 女人合多主淫・・ここで主とは、表すという意味です。女性は合が多いと淫乱を表す。
 男人合多主貴・・男性は合が多いと身分が高いことを表す。

●風水における空亡
 風水においては、空亡明けの概念は無いそうです。
 つまり空亡明けで、大きな病気になることは無いそうです。
 通常は時間系に存在する空亡がここでは空間系に存在するからではないでしょうか・・
 風水が悪い場合、リフォームによって解決出来るはずです。
 それは第二巻に出てくる判断の仕方でできると思います。
 ある人が風水師に風水改善を依頼して、そのとき言われた「寅の置物を置きなさい」が全ての凶の始まりだったのです。
 自分で占えるようになれば、リフォームの前に占うことができます。
 そして空間の空亡が明けます。

●空亡に関して・・
 空亡開けは「実空冲空」で、実と冲で明けますが、日が実になることはあり得ません。
 冲は振った日に出ることがあります。
 ワールドカップなどは一日の出来事なので、通常空亡明けはありませんが、日による相冲だけは注意が必要です。
 ところで私が今回中国に来る吉凶を占ったとき、原神が空亡でした。
 振ったのは一ヶ月も前のことです。ですからその間に空亡は明けているはずです。
 しかし旅行が開始されないと空亡のタイマーもスタートしないのです。
 そして一日のことなので、空亡は明けません。

●洩気
 ワールドカップで世爻と応爻が同じ五行だったとき、発動爻を「強い」と判断しているケースがありましたが、本卦が応爻を生じるケースだと洩気といって、弱くなります。
 発動すれば強くなるばかりではありません。

●恋愛における発動
 世爻や応爻は発動しない方が、一般的には吉だそうです。
 世爻や応爻の発動は、「移り気」を意味するからです。
 風水も一般的には発動しない方が良いそうです。

●間爻
 世爻と応爻の間の爻を、間爻と言います。
 恋愛占いでは、間爻の発動は、友達の紹介とか、仲人を意味します

●「馬旺遊魂逃学児」(古文書から)
 私が山西省にくるときの卦に「駅馬」というのが出ました。
 もしも子供を占ったときに駅馬が出て、それが月日から生を受けていたとしたとき、古文書には「馬旺遊魂逃学児」と書いてあるそうです。
 つまりフラフラと学校をさぼって遊びに出てしまうという意味です。
 恋愛占いをしたとき、相手にこれが出ると、相手はフラフラと遊びに出るそうです(笑)。
 いつか必要になるかも知れませんから、頭の隅にでも入れて置きましょう。

●三伝(さんでん)と太蔵(たいざい)
 吉凶を決定する大きな要因は天体の動きです。年、月、日のことを三伝というそうです。
 年運を占ったとき、地支(十二支)にその年が来たときは太蔵といって、要注意なのです。
 しかし太蔵で空亡が明けることはありませんし、年からエネルギーをもらうこともありません。
 吉凶に関係するのは、あくまで月日です。

●「太過者損之斯成」(古文書より)
 これは「強すぎる者は弱くなるときうまくいく」という意味です。
 用神も原神も強すぎる卦の場合は、忌神が発動してくれれば吉なのです。
 過ぎたるは及ばざるがごとし・・です。

●実破合破
 これは冲が解ける時の条件です。
 冲された十二支が巡ってくる時か、もしくは相合が巡ってくるときです。

●寿命を占えるか・・
 トラさんは自分の判断と、その結果のデータベースが財産です。
 古文書をそのまま鵜呑みにはしません。
 寿命を占うのはできるというのがトラさんの答えです。
 十干と十二支は60通りあり、60年間を見ることができます。
 でもトラさんが関わった占いの中で、寿命そのものを占った例は少なくて、しかも結果(死亡)の連絡があったのは本当に少数だそうです。
 ですので、まだ検証中ということです。
 でも、この話を聞いて感動しませんか?私はしました。
 ガリレオやケプラーで言えば、まだデータを集めて「地球の方が動いているらしい」という仮説を作っている最中なのです。
 しかし、私たちは結果のみを欲しがります。

 トラさんから教わったことは全て公開します。いえ、公開してしている最中です。
 今書き込んでいる内容は、チンプンカンプンかも知れません。
 だって第二巻のテキストについての内容が多いからです。
 読む側がチンプンカンプンなら出さないという手もあります。
 私だけが「秘法化」できます。しかしそれは私には合いません。
 チンプンカンプンでも、いつか使うかも知れません。ですから、私は全て公開します。

陰陽師

 映画『陰陽師』を見ました。この映画は空間的です。使うのは結界と法術が主です。
 科学の世界で言うと、ニュートン力学の世界です。
 六爻占術を学びながら見ると、結構白けます(笑)。六爻占術の側は時間的だからです。
 風水師に言われて寅の置物を置いたために病気になった人の話を書きました。
 その寅は寅年にちなんで、年のエネルギーを受けるためというのが目的でした。
 しかしその風水師は、年の十二支は生剋とはあまり関係ないことを知りませんでした。
 逆に寅の置物は、忌神を強めてしまいました。
 時空は空間と時間でできています。
 いつか誕生する『新陰陽師』には、時間系の技が出てくるでしょうか?(笑)

「あなたはどちらに恩義を感じるか」

 『人生楽しみの見つけ方』の本に表記の質問が載っています。
 Aさんは仕事のことで頼み事ができた。Mさんにお願いしたら、自分の仕事を犠牲にしてまで一生懸命にやってくれたが、結果ははかばかしくなかった。
 次にOさんに頼むと電話一本でAさんの望み通りの結果を出してくれた。
 さて、あなたはどちらに恩義を感じますか?
 あなたなら、どうでしょうか?
 本の中のデータは、心理学者の相川あつし東京学芸大学教授のものを使っています。
 相川教授はこの問題を考えるに当たって、恩義をコストと利益の和として表しました。
 Mさんは10のコストをかけて1の利益しかAさんにあげられなかった。Oさんは1のコストで10の結果をもたらしてくれた。どちらも恩義の和は11になるのです。
 みなさんにとっては、この和はどうなるのでしょうか・・
 下の四つのケースに分けて考えましょう。

 ケース1:頼んだのが会社の部下の場合
 ケース2:頼んだのが外部の業者の場合
 ケース3:頼んだのが友達の場合
 ケース4:頼んだのが友達で、Oさんからは期待以上のすごい結果が出てきたとき。つまり短期の財運を上げるだけでなく、これからの商売とか人生にとてつもなくプラスの情報がきたとき(このケースではOさんへの対応だけが問題となります)。

 『人生楽しみの見つけ方』の本に載っている意見を書きます。
 相川教授によれば、アメリカ人はOさんにより強い恩義を感じ、日本人はMさんの方に傾くらしいのです。
 アメリカ人は結果を重視する。それに対して日本人はその人が自分のために支払ったコストに重きを置く。結果の如何よりもプロセスを大切にするのです。
 本の中で著者は言っています。「日本人もこれからはアメリカ型に考える努力が必要かも知れない。というのは、誠意とか努力と自己犠牲といったものを過大評価すると、お互いにレベルダウンしてしまうことになりかねないからである」・・と。
 ケーススタディーに入る前に、私の恩義に対する考え方を書きます。
 私は恩義が好きではありません。恩義をされる方も、する方も・・
 私に恩義をするなら、お金を払って欲しいと思います。
 私は人間関係の中に存在する「恩を蓄積する」というのが嫌いなのです。恩はそのとき精算してほしい・・
 恩は貸し借りの世界です。私に貸しても私は恩だと思わないので、やっても無駄です。
 人は恩からフリーだと思っていますが、そんなことはないと思います。
 だから私はお金を要求します。以前は、オフ会に出た人に500円を要求しました。
 私は恩を売りたくありません。
 私が中国から情報を出すに当たって、読んでいる人の一言を表明してもらいたい書き込みをしました。それはその時に精算したいからです。

<ケース1について>
 私は社長です。部下への頼み事はよくします。そのとき、無理な頼み事はしません。
 だからMさんのようなことが起こった場合、私は結果だけではなく、なぜ出来なかったかについての報告を聞きます。
 スリーエムという会社の話です。
 究極の絶対に剥がれない接着剤を作れという要求に対して出来たのは、絶対にくっつかない接着剤でした(笑)。
 それを上司が目を付けて、ポストイットができました。
 普段ならスイスイやる社員が引っかかったとすれば、何かあるに違いありません。

<ケース2について>
 ケース2では、ケース1の様な、途中経過から何かを引き出すようなことは、あまり出来ません。
 だから結果が勝負です。過程はブラックボックスです。
 だからMさんの様な結果が返ってきたら、損害賠償請求ですね・・

<ケース3について>
 頼み事をして、それを受けた時点で恩の貸し借りは終わっているので、どちらも同じです。

<ケース4について>
 これについては、とても深い問題を含んでいます。
 恩義を要求する人間の品位は、低いとされます。だから私は恩義を要求してしまいます。
 以前、あるオフ会での恩義(500円)を要求したところ、払った人は10%でした。
 多くの人は恩義を要求する人を、低く見ます(そういうリアクションを沢山受けました)。
 Oさんが謝礼(500円)をAさんに要求したら、Aさんはどう思うでしょうか・・
 「ああ、あんな奴か・・」と思うでしょう・・。
 だから世の中には著作権とか、印税の制度があると、思いませんか?
 直接請求が認められない世の中なのです。

情報の価値

 不思議研究というのは、情報化産業の一つです。私は情報を求めて外に出ます。
 取材費という形で費用を払いますが、それは私に付き合ったという拘束された時間に対してです。
 だから得た情報が予定外の、ものすごいものだったき、私の対応は変わります。
 情報の出所・・すなわち著作権は彼らにあるからです。
 私を通じてそれらの情報が日本にばらまかれます。
 国宝の中には、対価の付けようもないのがありますが、私の情報の中にもそれはあります。
 情報は時として、Oさんの付ける価値さえも上回る時があります。
(ケース4では、Oさんの対価はタダだったと思いますが・・)
 しかし情報は利益を生む要素と、もう一つの要素があります。
 その要素とは・・私の目的である「時空の真理を知りたい」という要素です。
 もしも情報提供者にもその目的があれば、私とその人は共同研究者となることができます。
 私は私の知識を彼に出します。もちろん利益を生んだ対価も払います。
 しかし大前提があります。関係を持ち続けるということです。

外部スタッフ

 以前、外部スタッフを短期で頼んだことがありました。女性が来ました。
 しかし彼女はちっとも仕事が進みません。残業時間にも食い込みました。
 そこで初めて分かりました。
 彼女には、それをやる知識も能力も無かったのです。
 仕事の内容は派遣会社に事前に言ってありました。
 私は少し腹が立ち、言いました。「そんな知識も無かったの?」
 彼女は答えました。「バカにされたので、私は帰ります」
 仕事をそのままに、彼女は出ていきました。
 翌日、派遣会社の人が来ました。喫茶ルノアールで話しました。
 私は料金を払うどころか、損害賠償すると言いました。
 しかし先方はルノアール全体に響く声で怒鳴りました。
 「あなたは違法だ。夜まで女性を働かせた。しかも料金を払わない!」
 Mさんを派遣した会社、それを受けた私・・
 私は「冷静に話せないなら、今日話すのはやめましょう」と言い、エレベータに向かいました。
 そこに両手を広げて立ちふさがった彼ら・・(先方は二人です)
 「金を払わないと、詐欺です」
 私は手を払いのけてエレベータに乗りました。
 結局、彼は左遷されました・・
 それからは、派遣を頼むときは、事前チェックを厳重にするようになりました。
 会社でもボランティアでも、Mさんは早いうちに発見すれば、誰も傷つきません。
 ワールドカップの選手の選定にも、意外にこの問題はあると思います。
 古株をどうするか・・という問題です。古株は、過去に「貢献」してきましたから・・
 私はMさんに対しては恩義どころの話ではないのですが、間違っているでしょうか・・
 もちろん頼んだ私にもミスはあるのですが・・
 Mさんの間違いは、自分の仕事をキャンセルしたことにあると思います。
 Aさんの間違いは、Mさんが自分の仕事をキャンセルしたことを知ったとすれば、その瞬間だと思います。

トラさんからの話

 「全てに適合する新しいルールがあるはずです。」トラさんが言った言葉です。
 応期が合わないものが出てきたときにです。
 「ルールが先にあるのではなくて、事例が先にあります。全て包含するルールを探さないといけません」とも言いました。
 特に応期に関しては合わないものが出てくるのです。「合わない」とは言え、生剋関係は合っています。
 用神を生じる時期にそれは起こったのですが、それでも応期の一般ルールからは外れるのです。
 これは科学方程式を探すのと同じです。だから風水に関するリアクションは、トラさんは全て持って帰ります。違ったのはどこか、それはなぜか・・
 恩義の代わりに、データが蓄積されます。

 運命に関して、トラさんと話しました。
 自分が変わることによって運命はほとんど変わらないそうです。
 むしろ運命が変わることによって自分が変わるそうです。
 財運が良いときに儲けても、それはしっぺ返しとなって返ってこないそうです。
 財運が悪いときに大金が転がり込んでくると、しっぺ返しがくる可能性があるそうです。
 妻財の強さは、これからの財運の趨勢(すうせい)だけでなく、妻財そのものの受け皿の大きさをも表しているとのことです。
 通常、コインで妻財が吉と出たときは、男性にとっては財運と女性運が両方良くなるそうです。
 しかし妻財が悪いときに大金が転がり込んできたら、女性運は悪くなるそうです。
 トラさんの知り合いでこれが起こり、奥さんが病気になってしまいました。
 しかし財を少し処分したら、奥さんの病気は治ったそうです。
 でも、トラさんは言いました。
 「努力して儲ければ、それはしっぺ返しの対象にはなりません。」
 努力は、コインの卦を読んで、投資したりすることも含まれます。ご安心・・を

森田家の風水

 風水は変わるというのがこの例です。
 まず私は2002.3.30に振りました。そのときの卦の判断です。
<トラさんの判断>
 五爻が二爻を剋して吉です。二爻が強くて父母も強くて、建物は大きいです。
 妻財が世爻にあって財運は良いです。
 五爻が月破で家の近くの道路で工事が多いです。
 世爻は水の墓で下水道関係の害が多く、とう蛇が臨んで下水管が曲がっています。
<森田のコメント>
 道路工事が頻繁にあります。それは家の前のマンホールがNTTの回線ターミナルだからです。
 土地を買って新築したとき、その大規模な工事のために妻と子供は一ヶ月も実家に避難したほどです。
 下水道の件にはびっくりしました。家はそのために大変な目に遭ったからです。
 下水管が曲がっていて、汚水が飛び出してきたのです。
 株で儲けた一部が下水管に消えました(笑)。

 さて次は中国に来て2002.7.6に振りました。
<トラさんの判断>
 妻財が二つになり財運がさらに上がっています。
 世爻に子孫が来て、安全運も上がっています。
 父母に青竜が臨み、良い家になったことを表しています。
<森田のコメント>
 以上のように下水道工事をしたことにより、我が家は改善されました。

 次はリフォームの計画があるので、それを思って振りました。
<トラさんの判断>
 兄弟が発動して進神で、勾陳が臨み、リフォームの情報が出ています。
 兄弟が発動しているのでお金がかかります。
 でも妻財が世爻を生じて、財運はもっと良くなります。
 世爻が子孫なので、悩みが少なくなります。

 というわけで、リフォームも吉です。
 でも我が家では、家そのものの立て替え案もありました。
 それを振ると六冲卦で応爻が世爻を剋して、二爻に官鬼が暗動して病気の情報が出て、二爻が五爻を剋して住みにくい情報が出ていたので、トラさんに相談無く、三月の時点で立て替えはやめました。
 今回トラさんに見せると、「立て替えをすると、せっかく良い風水が、全部無くなるところでした。森田さんの判断は正しかったです」と言われました。
 このように風水はまるで生き物の様に変わるのだそうです。
 ちなみに「風水」の風はエネルギーの意味で、そのエネルギーを水で止めるという意味だそうです。
 ですが六爻占術では、風水の要素は水だけでなく、多岐に渡っているそうです。
 その中で関係あるところだけを抜き出してくれるのがコインなのです。
 自分を変えても運命は変わらない・・
 運命を変えると自分も変わる・・
 運命を変える手っ取り早いやり方は、風水を変えることです。
 我が家のリフォームは、部屋を一つ増やすという大規模なものです。
 ところで風水にも応期というものがあります。立て替えの時期とか、リフォームの時期です。

 風水では月日の生剋をあまり見ません。その代わりに爻の間の関係を見ます。
 それは、風水は地上のエネルギーの関係だからだと思いました。
 家からエネルギーを得ようとしているとき、月日は取り合えず、重要視されないのです。
 もちろん、現在の状態を見るには月日の生剋を判断しますが・・
 風水判断では、××の地というのが大活躍をします。六神も活躍します。
 エネルギーを見るのではなく、情報を見ると言っても過言ではありません。
 私は墓の地だけは完璧に覚えたのですが、他の××の地を覚えていないのでトラさんの解釈に付いて行くのが精一杯です。
 しかし風水判断は面白いです。病み付きになりそうです。

私の会社とりんごの部屋の風水


私の会社
<トラさんの判断>
 妻財が強くて財運が良い。
 父母が弱くて世爻に来て、空亡で、森田さんは全然苦労していない。
 力を入れないで儲かる。
 朱雀が臨み、喋るだけでお金が入る。
 風水はとても良い。
<森田のコメント>
 苦労していない、喋るだけで儲かる・・う〜ん、そこまで言うかな・・(笑)
 どうもトラさんは、私が遊んでいると思っている(本当だけど・・)

りんごの部屋
<トラさんの判断>
 金運は良い。世爻に青竜が臨み、綺麗な部屋。
 「青竜入離宮会写字」という言葉があり、離宮にあり青竜か朱雀が臨めば、文章を書くのに適している。
 世爻が妻財に変わり、ここで森田さんは女性に変身する。
<森田のコメント>
 女性に変身するための部屋で、なおかつ文章を書くための部屋なら、言うことはありません。

六爻占術マル秘ノウハウ2

●代償でもOK・・
 怪我をして流血するという卦が出たとき、献血をするとそれで事故は起こらないそうです。これは事故を回避する一つの方法です。
 これはいけにえに似ていないでしょうか?時空はその時、血を欲しがっている・・

●三合局
 三合局は自分を生じられないと書きましたが、正確なところをトラさんに聞きました。
 三合局の真ん中に来るものと用神が同一だった場合、用神は三合局からエネルギーを受けることができます。
 用神が三合局の両サイドにくるものだった場合、三合局の五行が用神を生じる関係であったとしても、用神を生じることはできません。
 つまり三合局とは、グループ化されることを意味して、その両サイドになることは、手下とか部下の意味になってしまうのです。主役にはなれません。
 基本的には、三合局はグループに入っていない別の爻を生じるためにあるのです。
 この問題がなぜ出てきたかと言うと、社員募集の試験に行って受かるかというケースでした。世爻と応爻は同性でした。三合局が発生してそれは世爻も応爻も生じる関係にありました。世爻が発動していたので私は受かると判断しました。しかし結果は落ちました。
 なぜかというと、世爻が発動して三合局のサイドに入ってしまったからです。だから応爻を生じる役目しか出来なくなったのです。
 この三合局は受験者グループとみなせます。せっかく発動して力を増したと思ったのに、それは他の受験生(応爻)にエネルギーを与える役目になったのです。

●用神が弱い場合の伏神や空亡について
 株の占いなどで、飛神が冲されると伏神は出てこれるので株は上がると判断する人が多いですが、伏神が弱い場合は逆です。弱さが表に出てしまうので下がるのです。用神が弱くて空亡のときも同じです。空亡が解かれると弱さが本格的に表に出ると解釈されて、下がります。
 これは株に限ったことではありません。

●病気と官鬼
 官鬼は普通、病気を意味します。
 官鬼が世爻にあった場合、すでに病気になっていれば強いほうが吉です。
 病気で無いときは、逆です。

●捜し物
 捜し物の時、それが財産価値のあるものならば妻財も見ないといけません。たとえばバイクの紛失は父母が用神となりますが、財産価値があるので同時に妻財も見ます。妻財が強ければバイクは返ってくると判断されます。
 どこでも売っているような本を紛失したときは妻財は見ません。財産価値が無いからです。

●事故の情報の読み方
 五爻に父母か官鬼が来て発動して白虎が臨んだら、要注意です。
 忌神が世爻で発動しても要注意です。
 世爻が五爻にあって剋されていても要注意です。

愉しむ心

 『人生楽しみの見つけ方』の本に次のことが書いてあります。
 「人生を愉しげに生きている人は、さぞかし愉しいことがいっぱいあるのだろうと思うかも知れない。だが彼らは愉しいことがあるから愉しげに生きているのではない。愉しむ心を持っているから、そのようの人生が訪れているのである。」
 私は波動というものがあると思います。愉しみの波動と、不平不満の波動です。
 愉しみの波動に合わせられる人は、愉しみの波動が寄ってきます。不平不満に合わせる人は、不平不満の波動が寄ってきます。
 人のあら探しをする人にはもちろん「あらの波動」が寄ってきます。
 六爻占術は、「場」を取ってきます。場の中には未来も情報もあります。
 財運の良い人は、いつ振っても財運の良い卦が出る確率が高いと言います。
 それは、良い財の場に自然と波動を合わせているのではないでしょうか・・。
 トラさんは言いました。「同じ家でも別の人が住めば風水の状態が悪くなるときがあります。」
 だとすると、風水の場も住む人が波動に影響を与えていると思います。
 愉しいから笑うのではなく、笑うから愉しいのです。愉しい場は、笑うだけでやってきます。
 「卦を判断しているとき、隣から笑い声が聞こえたら吉です」とトラさんは言いました。
 笑いの場は、全く関係ない人の未来まで影響するのです。
 また、『人生楽しみの見つけ方』の本には次のことも書いてあります。
 「スケジュール帳にびっしりと書き込むのは良し悪しである。どうしても書いたとおりにやろうとするからである。」
 私はこれをずっと昔からやってきています。私の手帳には何も書いてありません。
 全てのスケジュールは記憶します。それでもすっぽかしたことはないと思います。
 講演会でも喋る内容を前もってメモしません。
 メモをすれば、未来がそれに縛られます。思い出す為に喋る羽目になります。
 内部記憶と外部記憶は大違いです。
 内部記憶は、未来を創造している感じに変わります。
 外部記憶は、未来をシナリオに沿ってやっている感じになります。

低次欲求をバカにするな

 『人生楽しみの見つけ方』の本に次のことが書いてあります。
 カネが欲しい、女にモテたい、有名になりたい・・あなたの望みは何ですかと聞かれてこう答えたら、たぶんひんしゅくを買うはずだ。お見合いの席でこう言ったらたぶん「この話は無かったことに」と言われる。だがこの三つの答えはアメリカの有能な若手科学者に「あなたが一生懸命に研究に打ち込む動機はなんですか」という質問への答えなのである。
 これを低俗な望みだというのは簡単だ。だが低俗でなぜいけないのか。これらを低俗だと眉をひそめる人間がどれほど高邁(こうまい)な望みを持っているというのか。それを聞いてみたい気がする。
 と言って私は、必要以上に人間をおとしめるつもりはない。ただ、俗な望みをバカにする人間は、決して高みには至れないと思うのである。
 低次欲求をバカにするのは、すでにそれを満たした人間達か、本音を言わずに自己を偽っているかのどちらかだ。つまりあたかも自分はもっと高い欲求の段階にあるように偽る場合だ。
 低次の欲求をバカにできないのは、それが生きる力をかき立てるからだ。
 私はこの意見に賛成です。
 マズローの五つの欲求(生理、安全、社会、自己尊厳、自己実現)というのがありますが、あれは順を追って行くのではなくて、一つ一つ「肯定」していくのだと思います。
 だから最後の自己実現は、全ての欲求を肯定して同時に追求している状態なのです。
 六爻占術で言えば、次の用神です。
 カネが欲しい、女にモテたい・・妻財
 有名になりたい・・・・・・・・官鬼
 六爻占術はこれらをモロに追求します。
 欲がからむとコインは当たらない??・・冗談じゃありません(笑)。
 コインは欲の味方です。しかもこれらを最適にゲットできる方法と時期を教えてくれます。
 六爻占術に批判的な人がいるとすれば、ひょっとすると低次欲求に対して批判的なのかも知れません。
 しかも、コインで自己実現などできるわけはないと思っているかも知れません。
 しかし自己って、何でしょうか。悟った僧が振ると、世爻に空亡が出ると言います。
 私の修行を振れば、子孫とトウ蛇は来ますが、空亡は来ません。だからまだ悟っていません(笑)。
 取りあえず、低次の欲求を満たしましょう・・しかも愉しみながら・・
 愉しみを誘う笑いも、もしかすると高次の場かも知れませんよ・・動物は笑いませんから・・

帰りの飛行機の中で

 運命は変えられるのでしょうか・・
 トラさんは言いました。「変えられなければ、誰も占いません。」
 確かにそうです。だから変えられるという前提で話を進めてみましょう。
 自分が変わることによって運命は変わらない・・
 しかし運命が変わることによって自分が変わる・・
 すると運命を変えることができるのは「情報」かも知れません。
 未来の情報を先取りする情報で、運命は変わるのです。
 ですが、トラさんは変えられない運命もあると言いました。
 それはちょうど大きな川の流れのようです。上流から下流に流れていく「流れ」を変えることはできません。
 しかし川幅は広いのです。真っ直ぐに下ろうがジグザグに下ろうが、それは運命に逆らうことではありません。
 障害物があればよけて、財宝があればゲットして、美女がいればそっちに行って(笑)、そうやって楽しく下ることができます。
 私はこれすらも折り込み済みではないかと思っているのですが、あくまで仮説であり、今のところ証明不可能です。ですので、運命は変えられるという前提で進んでみます。
 運命を変える一つの方法は、風水を変えることです。しかしそれは正確に読めるようになってからの話です。
 今回の旅行では、風水を読む練習をしました。
 超大吉の卦が凶だったり、財運が悪いと思っていたら良かったりと、逆転が起こりました。
 超大吉の場合には、運を落とす風水に変えることにより本当の大吉をゲットできるというのにも驚きました。この判断を間違えて逆にやれば大変なことになります。
 トラさんは今までの占った卦と結果を蓄積しています。それが財産です。
 私もここでそれを始めたいと思います。私のだけでなく、みなさんの卦も使ってです。
 こんな卦が出たときには、こんな結果になるんだ・・という事例集ができると思うのです。
 時空よ、そろそろあなたの素顔が拝見できるかも知れません(笑)。

 帰りの吉凶を占いました。

占い日(暦) :丁未(土)月 丁丑(土)日 空亡−申酉
    相冲: 丑   未
    相合: 午   子
  忌神 子孫酉金       青竜
  原神 妻財亥水     玄武
  仇神 兄弟丑土   回頭生 父母午火 白虎
  仇神 兄弟丑土       トウ蛇
  用神 官鬼卯木     勾陳
    父母巳火       朱雀
坤宮   地澤臨(ちたくりん)  雷澤帰妹(らいたくきまい)


<判断>
 官鬼が世爻にあれば、弱くても吉。子孫が空亡で世爻を剋せなくて吉。
 兄弟が発動して父母に変わり、台風に遭遇します。
 …予定通り、台風に遭遇しました。

書き込み期間:2002/07/03〜2002/07/10